「モブサイコ100(TVアニメ動画)」

総合得点
80.5
感想・評価
928
棚に入れた
4684
ランキング
455
★★★★☆ 3.9 (928)
物語
3.9
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.0

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

超能力を特別なものにしない考え方

 原作は未読。
 超能力をモチーフにしたコメディテイストのバトルものだが、過去のサイキックバトル作品とは
かなりテイストが異なる。
 展開自体はいわゆる異能バトルものによくありそうな流れだが、それに対する主人公の
影山 茂夫ことモブの心情や対応が独特。
 過去作品だとヒーロー的思考をしたり、逆に異能者として苦悩したりするなど、いずれにしても
超能力を大きなものとして捉えることが多いが、モブの場合は超能力を制御できないことを
悩むこともあるが、それ以上に勉強や運動など他のことができないことに対するコンプレックスが
大きかったりするのが印象深い。
 やはり超能力を殊更特別なものと捉えていないようで、他のことも含めて霊幻 新隆の影響が相当
大きいことがよく判る。加えて両親も超能力をそれほど大きいものと捉えていないようで、こちらの
影響もありそう。
 このモブの対応を始め、他のキャラの思考・行動なども超能力、及びそれに派生する人間の特性に
関する様々なテーマを内包しており、この辺も興味深い。

 と言って固いばかりでなく、バトルものとしてのエンターテイメント性もしっかり押さえている
ところもいい。
 特に序盤は除霊程度に留まっていたのが、中盤以降かなり派手なサイキックバトルになっており、
この辺は構成はやはり盛り上がっていく感があった。
 このバトルだが、シリアスとコメディが同居しており、そのバランスも良かったりする。
 モブが超能力の使用を控えるも、抑えていた感情が爆発して強大な力を発揮してしまう展開は
異能バトルものでは結構、定番だったりするけど、そこに至るまでの数値表示がなされ、話が進むに
連れて数値が上がっていく演出はカウントアップを見ているような面白さがあった。

 モブ以外のキャラも印象深い者が多かったが、その中でもやはり霊幻が印象的で、もはや第二の
主人公といった感じ。
 善人と悪人が同居しているようで、モブに対しても親身になっていながら、騙しているような
ところもありといった感じで、簡単に言い表せないような性格が面白い。
 序盤はお笑い担当だと思ったのに、随所随所でいいところがあり、終盤の爪の第7支部での活躍
振りはもうカッコよすぎ。

 絵柄はかなりクセがあり、人を選びそうなきらいはある。個人的には慣れると味わいがあると
思ったけど。
 バトルシーンなどの作画は凄い。

2019/08/25

投稿 : 2019/08/25
閲覧 : 412
サンキュー:

6

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