「聖闘士星矢[セイントセイヤ](TVアニメ動画)」

総合得点
69.6
感想・評価
194
棚に入れた
906
ランキング
1769
★★★★☆ 3.7 (194)
物語
3.7
作画
3.5
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

今見ると凄い中二アニメなのですが十二宮編以降はまじめに作っているので面白かったです。

舞台は放送されていた80年代みたいですが
古風な感じがするアニメでしたね。
主人公の星矢は孤児として育っていたがどこかの団体に属している偉い爺さんに
戦うための戦士として引き取られるが、そのせいで孤児院で暮らしていた姉と
離れて暮らすことになるけど
姉と会わせてもらう約束の代償として海外に派遣されクロスを持ち帰る
条件を飲んで海外での辛い日々を過ごし戻ってくる所から始まるもので
最初は姉と会うという目的で昔のアニメらしいわかりやすい開始かな

星矢は好き好んで海外に行ったわけでもないし
海外から約束を果たし戻ってきても偉い爺さんが死亡してしまったために
約束が叶わなくなったために怒っているいる理由も理解出来たし
どこかの団体に属している偉い爺さんの娘である沙織に対しても
敵意をもっているは納得は出来ました。

そして今度は爺さんの娘である沙織に姉を探してもらうという約束で
その条件がバトルトーナメントに参加して優勝するという
願いを叶えるために戦うとわかりやすいものでしたね。
バトルではかませ犬タイプの敵と強い敵の両方と戦うものだったかな
かませ犬タイプは主人公側の強さを魅せる敵だったとは思うけど
そこそこは頑張るので敵としてはまずまず見せ場はあったと思う。
それでこそ主人公側の強さが立つので面白さにつながっていたかな
強い敵は敵も味方もボロボロになるくらいまで戦っていたかな
戦いでは強い理由や相手にダメージを与えることが出来た理由も
原子を破壊するとか、理由付けがあるので納得はいきました。
今見ると中二ぽいなとは思いますが当時としては頑張っていたのではないかと思う。
トレーニングも凄く中二でした。

バトルトーナメントは途中で中止になったり
姉を捜すストーリーはどうなったのかな?の展開になり
その後はひたすらバトル路線に走ってたかな
出てくる敵には事情があり掘り下げもあるので
戦っている理由もわかったし悪くはなかったと思う。
主人公側も死にそうになりながらも仲間同士で協力したり
敵を打ち破る展開は良かったと思う。
意外にもチームプレイなバトルものだったです。
無駄に友情ぽくもなっているので昔のジャンプ漫画原作のアニメだなと思えるもので
今見るとベタベタの友情ものなのでキツイ部分もあるが当時としては悪くなかったと思う。
負傷した時の治療が凄い荒療治だったりする所は当時らしいね。
今なら視聴者から怒られそうなやり方だと思う。
戦闘シーンの流血は凄かったかな全体的に生々しい戦闘なのでボロボロになって
戦っている感じはしましたね。そのせいでみんな丈夫だなとは思いますね。
普通なら死んでいるでしょう。
あとお約束の戦闘でのご都合主義的な展開も多いかな
そして昔のアニメなので展開はゆったりしていましたね。
クロスを修復させる話も尺を十分取ってあるので
わかりやすくて、いい話にもなっているので感情移入しやすかったな

ただ前半はずっと似たようなことばかりしていたなゴールドクロスを巡って
争っていたけど中々進展しないので引き延ばし感はありました。
出てくる敵も段々子小者が増えてきて
笑える展開が多かったなゴーストセイントって言われても
特撮モノに出てきそうな怪人ぽくて笑えました。
小者なので戦いが盛り上がることもなかったので内容的にキツイ時もありました。
やっていることもタンカー爆破とかテロリストだし
ギリシャの組織や教皇がすることとは何か違うなと思った。
そのせいでゴールドセイントが教皇を正義と見ている所に説得力がないと思うので
ゴールドセイントのみなさんは物分かりがかなり悪いかなと思う。

しかしながら敵の強さや階級はゴールドセイント、シルバーセイント、ブロンズセイントと
別れていて段々強い奴が出てくるものわかりやすくて良かったです。
階級が下の者が階級の上の者に挑む形式は今ではありきたりかもしれないけど
当時としてはよく考えたのではないかと思います。
でも展開は十二宮編までは進めば進むほど粗いなと思えることも多く
ネタ的に笑えるよな的なことも多かった。
設定も当時としても甘いかな・・・と思えるほど適当なことも多いので
昔のアニメなんだなと思いました。
ただストーリー展開はゆったりなのでわかりやすいし
あるアイテムを取りにくイベントも意外に丁寧なので意味はわかるし
過程はちゃんとあるので面白いと思えるケースは多かった。
シリアスな話も中盤以降は増えてきたけどキャラの掘り下げがあるので
気持ちは理解出来たし友情ぽくなってたので話としては個人的にはありでした。
十二宮編からは回想が長いのが気になるのだけど
ストーリーがしっかりしてきて
ストーリー重視になるので粗さが少なくなり見やすくなりました。
敵の強さもゴールドセイントは最強の設定に名前負けしない
強さの描写があり迫力のあるバトルになり見応えはありました。
戦っている理由も沙織のためなのでわかりやすくて良かったし
星矢と沙織との関係も40話ぐらい1話から関係の修復に時間をかけていたので
沙織のために頑張る展開も納得はいきました。
沙織自体の掘り下げも結構あるので沙織自体に好意的に見れる感じになっていたのも大きいかな
セブンセンシズに目覚める過程が今見たら凄く中二だったのが印象的だったけど
まじめにやっているので違和感はなかったです。
問題は十二宮編の終盤は何人か身体に重度なダメージを負っていたけど雑に処理されて
いつの間にか治ってるし・・・序盤は負傷回復のやり方は粗いがそこまでは雑では無かったのに
その点は気になった。
敵は十二宮編が敵の強さのわかりやすさのピークだったと思うので
それ以降はバトルのピークは過ぎたとは思いましたが
それでもバトルが面白いと思えるだけの良さを十二宮編で築けたの大きいと思う。

それ以降は似たようなことばかりやってたかな
沙織の扱いは毎回似たような立場にいたり
敵は回想をやりながらキャラは掘り下げているので
雑ではないのだけど展開は似たような感じでした。
ただ、敵側の回想での苦労話や過去とか兄弟や家族の
話自体は悪くなかったと思う。
意外にもストーリー自体は十二宮編が終わってからの方がしっかりしていたかな
シリアスの雰囲気にあった敵側主体のストーリーは見ていて魅力的に見えました。
バトルは個人的には楽しめたけど長いな・・・と思えるケースの連続でした。
中々倒せないから見ているこっちの方が驚きでしたね。
中々倒せない分倒した時はついに倒したかという満足感はありました。
最後のポセイドン編はテンポが早いとは思いましたが
その分テンポの早いスピーディーな展開は今まで長いバトルに感じた分
逆に爽快感のある中二バトルアニメに仕上がってましたね。
ストーリー的にはポセイドン編はご都合主事や後付けや辻褄が合わないことが多かったと思う。
世界を救う話だけど
最初の時点で水没しているしその時点で助からない気がするし
後付けやご都合主事な展開も多いのでストーリー的には最後は微妙でした。
視力失ったキャラがいつの間にか治っちゃってるし
その辺が適当なのは流石によくないと思った。
あと一輝はとあるキャラがギャラクシアンエクスプロージョンを使ったと言ってたけど
そのキャラはその技は使ってないからね。嘘はついてはいけないと思うなど
話自体が無茶苦茶なことがあるのは気になった。

全体的な問題点は昔のアニメなのでご都合主義は酷いかな
主人公側は負けないのはしょうがないにしても死なないのはチョット
一輝はフェニックスだから死なない度合いも一番ズルイです。
特に一輝は何でもありでしたね。赤道直下の孤島からシャカがいるギリシャまで1時間以内に
到着してたけど光速で動けるゴールドセイントはいいとしても
普通に飛行機乗らないと移動出来ない一輝がそんな短時間に行けるとは思えないのがね。
コスモも何でもありでしたね。テレパシーやら何でも応用がアリで便利すぎたな
念動力も数千距離先の相手にも有効だったり便利すぎだな
他にも前半はそうではなかったけど負傷からの復活が段々、雑になり
いい加減さが目立ったな、アニメだからいいからと思うかもしれないけど
視力を失うと普通は治らないからね。
子供向けだからこそ、そういった厳しい現実から目をそらす展開はよくないかなと思った。
そういった問題は丁寧にすべきだと思う。
など80年代ジャンプ原作漫画だけに都合のいい場面は多かった。
あとギリシャの世界観が80年代には見えない。

キャラは序盤のユニコーンのセイントが主人公のラィバルキャラに見えたけど
そうではなかったのでその点は気になったけど
敵味方共に回想などで掘り下げはしっかりしていたしそのおかげで
敵味方両方ともキャラ同士の絆がみられることが多くてキャラに好意的に見れることは多かったです。
敵は完全な悪役からそうでもないタイプなど個性がかなりあったのは良かったです。
ゴールドセイントは特に個性を感じました。
キャラも主人公側で戦うのはメインは5人で固定され100話ぐらい
この5人で戦い抜いたのはマンネリ化はしたけど
主人公側のキャラはその分色々描くべきことは描けたと思うので満足はしました。

作画については当時としては戦闘シーンで
必殺技を出す時に地面が割れたり、火炎のシーン、風が吹いたり
の演出はよく出来ていて好きでした。
ゴールドセイントのクロスのデザインや光沢具合は今見ても好きですし
当時はかっこいいと思いました。
キャラの作画は毎回変わるな・・・と当時でも思ってました。
作画担当者が毎回違うのでしょうがないとは思うのですが・・・
ただ作画自体は当時としてはそんなには悪くなかったと思う。

声優さんついては当時来ていても声質は合っていたし演技力も問題なかったです。
年齢設定が主人公側が中学生相当の年齢にしてはしっかりとした喋りでした。
敵側も年齢設定では若者なはずだけど貫禄があったり
カッコいいと思える感じの演技だったし、しっかりとしていたと思います。

十二宮編からはストーリーがしっかりしてきて安定して面白かったです。
それまでは面白いこともあったけど粗い感じもしましたね。
ただ、十二宮編まででも昔のアニメなので尺がありストーリー自体は丁寧で過程はあるし
キャラの掘り下げ自体はあるので、いいなと思える場面は多かったです。
何て言うか今見ると凄い中二アニメなのですが十二宮編以降は
まじめに作っているので中二部分も含めて面白かったです。
しかし、ご都合主義は当時としても中々なのでその点が物語の評価を上げづらいな
元々は姉を捜すはずだったのに話が壮大になったのも昔のアニメらしい。

投稿 : 2017/02/10
閲覧 : 407
サンキュー:

6

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