にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
地味だけど引き込まれた
ノイタミナ枠の全11話
個人的には、出版会社の辞書製作部門、辞書作りという地味なストーリーとはいえ
出来栄えは非常に良かったと感じました。
OPのポップさとは裏腹に、内容は大人びた作品で
「日々進化していく言葉」「言葉の大海原」「辞書とは言葉の海を渡る舟なのだ」と・・・
{netabare}
主人公のマジメは、名前の通り真面目で堅苦しく、古風な感じ。
かといって、野暮ったさもあり、容量の悪さもありっという一癖ある感じ。
趣味は「エスカレーターに乗る人を見ること」←www
それもまた、好印象。
言葉の使い方がとても綺麗で、一つ一つの意味を考えながら話す様は、
現代離れした感じでした。
辞書編集部にスカウトされ新たな辞書「大都海」を作ります。
あまり深く考えたことがなかったですが、
1からの辞書作りには10年以上かかるらしく、
単語を集めては、意味を考え、他の辞書と比べ、配列を考え並べていく。
一文字でも抜けていたら、全ての単語を再度確認する。
(作中でも現に24万語を見直していました。)
また、紙にも拘る。
見ているだけでも気の遠くなるような地味作業を黙々とこなしているわけで・・・
なんか逆にこんなアニメは新鮮かなと思ってしまった。
辞書作りの作業だけでなく、
不慣れな恋をして、堅苦しい恋文を書いたりと、
仕事は毎度同じ作業工程だが、辞書作り停止の噂が流れ、
強行突破をしたら先輩が部署移動を命じられ・・・
そんな恋や、対人関係、キャラクターの各々の人生模様も描かれていて、
どのキャラも、嫌味がなく、しっかりとした設定があり安心してみれました。
8話で突然月日が飛び、辞書作りも13年後を経過したと聞いて
視聴しながら驚いたものです。{/netabare}
ストーリーに対して、淡白だと感じてしまう方もいるかも知れませんが、
基本的には日に当たらない職業であり、こういう地味さ、大きなトラブルのない感じが
より魅力的なんではないでしょうか。
全体的にクオリティーが高く、作画(キャラデザ、背景)声優も申し分なかったし、
この作品の世界観にすべてマッチしていたと思います。