G さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
思い
あなたは自分の思いを100%伝えられていますか?
この問いに私は否と答える。
思いは客観的に見えるものでもなく、耳で聞こえるものでもない。
だから人間にはこれを伝える為の便利な道具、言葉がある。
しかし、この無数にある言葉のどれを選べば、自分の思いをうまく伝えられるか私はわからない。
「茫漠とした、言葉の海、
海を渡るすべをもたない僕たちは
そこでただ、たたずむ
誰かに届けたい思いを、言葉を
胸の奥にしまったまま、、、」
言葉の大切さを改めて感じられた作品だった。
設定、物語、登場人物も面白く、テーマがうまく表現されていたと思う。
私が気に入った部分は、主人公が想像する、言葉に対する世界観である。
最近では知らない言葉を見つければ2秒で検索し意味が分かる。
辞書という書物もそのうちになくなるのかもしれない。
しかし私は願う。
辞書がなくなっても、その言葉に対する”思い”は無くさないでほしいと、、、。
そして私は思った。
やはり冒頭の問い、否であると、、、。