nakagi rin さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
弱さの代償
「ギルティクラウン :GUILTY CROWN」
正直の正直に―――→しんどかったぁ...
原作はなく、ノイタミナ枠で放送されたオリジナルアニメーションです。
事の発端は、宇宙から飛来した未知のウイルス、通称〈アポカリプスウイルス〉の蔓延。
結果、日本は荒廃し、無政府状態に至ることとなった大事件「ロストクリスマス」から10年後を舞台としたお話です。
あまり突っ込んだことを書いてしまうとネタバレになってしまうので控えますが、とりあえず愉快痛快な物語ではありません。
良くも悪くも、主人公の高校生は、等身大の高校生でした。
ヘタレ、という揶揄も耳にしますし、それも一つの見え方なのかもしれないと思いました。
しかし実際のところ、ある日突然に、自分の身の丈以上の何かに遭遇してしまったら、人は誰でも腰が引けてしまうもの。ともするとこの主人公は、しっかりと物語の主人公を全うしていたようにも思います。
だけどそこは高校生。
リアルな高校生で、まだまだ未熟なところが多いからこそ、避けて通れなくなった辛い道がありました。
〝未熟〟なことを一種の〝弱さ〟とするならば、この主人公の弱さに対する代償は一体何だったのでしょうか。
幸せな感情だけでは、おそらく見終わることはできません。
物語の最終回。あの結末。皆様は彼らの岐路に何を思われるでしょうか。
興味がありましたら、ぜひともお確かめください。
以上、感想でした。
P.S:忘れません。