pister さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アルデミラン?アルデラミン?
原作未読。
剣から銃への過渡期の時代が舞台。
また、どうやら火薬は無いっぽくて、変わりに精霊にその役目を担わせることでファンタジー要素を演出。
{netabare}1話2話と連続で第三皇女シャミーユをビビらす主人公イクタ。
単に無知がオラついてにビビらすのなら残念なだけだけど、この主人公はちゃんと身の程を知り、不敬だと分かりつつも「それはガマンならん」と手を出しただけであり、これは好印象。
てっきり3話以降も毎回シャミーユをビビらせるのがノルマなのかなー?と思ったけどそんなことはなかった、が掴みはバッチリかと。
特に2話ではシャミーユがワザと挑発するような発言をし、その返り討ちにあった形で、なんかカワイソカワイイ(イタズラした子供が叱られてションボリしてる感じ)。
因みに自分は歴史は詳しくないのだけど、海外の戦争や二次大戦よりも江戸幕府がイメージに浮かんだ。
というのもヒロイン?のヤトリの立ち位置が指南こそしないが幕府お抱え剣術指南役の家系みたいなものって解釈すればいいのかなー?と思ってしまったから。
イグゼム家は召抱えられてから300年続いてるみたいだし、そこら辺連想しやすいようにしてあるのかなー、と。
そう考えれば常に最強でなくてはならないというプレッシャーも飲み込みやすい(あくまで自分には)。
そりゃ忠誠心や責任感なんてものは並大抵の人間とは違かろうと容易に想像できるし、そういったお家のしがらみから解放してやりたいという主人公の気持ちも納得できる。
それと秘剣やら奥義やら技名を叫ぶようなことがないのも好印象。
殺す時は冷徹に淡々と殺します。
が、悲しいかな、冒頭でも書いた通り時代は剣から銃へと移り変わってる真っ最中。
いくらヤトリが剣で最強でも面制圧されたら敵わない、というバランス。
これは“魔弾の王と戦姫”もそうだけど、ファンタジー戦記モノとしては一番ベストなバランスだと思う、兵一人が極端に強すぎるのは…ねぇ。
ってことで個人で最強はヤトリ、小隊で最強は(恐らく)トゥルエイのエアライフル小隊、指揮官で最強はイタク、ハローマが衛生兵でマシューがそれら隙間を埋めるフォローキャラ、と役割分担もかなりしっかりしてる。
そしてこの時代の移り変わりで剣が不要になることでヤトリはしがらみから解放されるのかな?と思いつつもアニメはそこまでやらずに終了~。
それとたまたま自分は江戸幕府を連想してしまったため、アニメの最後は「文明開化のために倒幕して明治維新、しよう」と言ってるように解釈してしまったのだけど、これはなかなか続きが気になる終わり方。
続編やってくれんのかなぁ?
というか結局1話でシャミーユがお忍び?で船に乗ってた理由ワカランし、精霊の説明もいまひとつだし、そこら辺の掘り下げをしてくれんかのう。{/netabare}