pister さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
もう見ない方が良いのだろうか
総評
{netabare}またやってしまいましたねぇ。
昔のアニメのノリを再現するのは構わんけど、良い所だけでなく悪い所まで再現してしまったというか。
自分おっさんを自称してるけど、案外昔のアニメって辛くて見られません。
作画のクオリティを無視するにしても、昔ってその…シリーズ構成?それが無かったあるいは力が弱かった。
一話完結の話を連続させるだけならまだいいんだ。
ただ、続き物(数話にまたがる話)になると、それぞれの回担当の脚本家ごとに解釈が違う部分が浮き彫りになって矛盾が生まれまくるというか。
有名な人でいうなら富田祐弘や浦沢義雄、キャラの性格がそれまでと全然違うものになってて「あれ?」と違和感を覚えることに。
(その回単体だけで見れば面白いけど、全体を通して見るとその回だけ浮いてるなぁって経験をした方も多いんじゃないかな。別に祐弘や浦沢が悪いってことでなく、ゲストで使うには不向きってことね)
それでいて続き物だと「ストーリー進行これだけはやっておいてください」みたいなお達しがあるのか、その部分はちゃんと挟んで来るのでその回だけ見ないようにすればいいってことができないのがこれまた厄介で…。
要は1話完結の1クール目は面白かったけど、言の葉集めという続き物の話になる2クール目は酷い出来だった、と。
同制作の作品ではグレンラガンとキルラキルを見たことがあるけど、どれもやはり2クール目からどうしようもない出来になったと自分は感じてます。
その原因は「2クール目から投入される新キャラのせいかな?」と今まで考えてたのだけど、今作品見る限りそんな単純なことではなかったっぽい?
1クール目はアッコが成長してもしなくても構わない、毎回バカやって最後にトホホで締める系はむしろ好きなジャンル。
けどねぇ…言の葉集めという主軸が置かれたら、集めてく段階で変化してく(=成長する)描写は自動的に入れなきゃアカン要素になると思うんだが。
けどそこを1クール目の一話完結のノリでやっちゃうものだから、アッコの性格がブレブレで、もう…。
クロワ登場して間もない頃アーシュラがアッコに「アイツ(クロワ)には気を付けた方が良いわ」って言わない・素振りすら見せないのも奇妙で、「きっと正体明かすことと関わってるんだろう」と好意的解釈をして見続けてみたら、さんざん引っ張った正体隠してた理由も「え?そんな程度?」と肩透かし。
そのまんまではシャリオが悪者になってしまうので代わりとなる悪者として配置されたのがクロワってのも透けて見える。
そのクロワも自分でなくシャリオに杖が託されたことが凶行の動機なので…黒幕はウッドワードか。
でもって最後は魔女による自作自演って…うわぁやっちゃったねぇ。
この内容なら最終回を1話に持ってきて、クロワの放ったカド(黒い四角)がまだ世界に残ってて、そいつらによって引き起こされる事件を解決する一話完結モノを続けて、最後の2話くらい使ってウッドワードに真意を質すってのがマシだったんじゃないかなぁ。
トリガー作品は2クール目でコケるってのが確定事項なんでしょうか。
なまじ1クール目が良いだけに何度も苦渋舐めさせられてるのだけど…。
4話(ペリーローダンの回)や7話(半魚人の回)はスゲー良かったのになぁ…。
余談
2クールも後半、もう当番回なんて用意できないのが明白になった時期、ヤスミンカが実はスゲー力を秘めてて最後はそれで解決するんじゃないかと期待してました。
それだったら2クール目のグダグダっぷりも帳消しにできるかなー、と。
けどそんなこともなく、しれっと多段ロケットに加わってて吹いた。
ってかさぁ、せめて「オレはまだ…何もやっていないんだ…ぞ…」といって絶命して(絶命はヤバいか、気絶で)、なのに勝手にロケット点火するとかさぁ、見せ場他に描きようがあったと思うのだが…。
そうそうイデオンで思い出した、フィネラン先生が湖川的記号を多用しててついついそっち系の活躍を期待してしまいました…が、無かったねぇ…。{/netabare}