「ハンドシェイカー(TVアニメ動画)」

総合得点
62.6
感想・評価
267
棚に入れた
1231
ランキング
4820
★★★★☆ 3.1 (267)
物語
2.7
作画
3.3
声優
3.2
音楽
3.2
キャラ
3.0

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ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観終わった

なんか評判悪いみたいなのでちょっと擁護。
それぞれのオブジェクトに張り付いてる“柄”は、テクスチャじゃなくて地紋と思えば疲れが軽減されると思う。
ルパン三世のオープニング(80年版?)の五右ェ門が能やってる時の着物の演出と同じようなモンかと。


1~3話までの感想
{netabare}これよりちょっと前に放送されてたヴァルキリードライブマーメイドを「設定(女の子が武器になる)がエレメンタルジェレイドみたい」と思ったものだけど、こっちはそれ以上にエレメンタルジェレイドっぽいような?
設定じゃなくてキャラが…コヨリがレンと被るんかな?
するってーと千鶴がシスカ役にでもなるのだろうか。
いやね、現状世界観を説明するのが教授の言葉だけで、実感がないというか信憑性が薄いというか。
敗退者の元ハンドシェイカーでもいいからちゃんとした説明役が居ないとこれキツくないか?と思いまして。
因みに「どういう印象を抱いたか」の経緯をそんな感じで辿ってしまったため、1・2話のチェーン組のお色気演出は「あ、それヴァルキリードライブで見た」って程度にしか思えず、別段何も感じませんでした。
これは相手が悪いとしか言いようがないけど。

それと気になったのは、折角エモノが歯車なのにそのギミックを全然を活かしてないのはどういうことなんだろうか。
対チェーン戦とか、歯車に鎖噛ませてどうこうとかやると思ったんだがのう。
あれー?と思ってたら3話でもフツーにガキンガキンぶつけ合わせるだけだし、そのデザイン故の駆け引きは全く無さそう。
てっきり絵描き側優先の制作態勢だと思ったけど違うのだろうか。{/netabare}

4~8話までの感想
{netabare}4話でチヅルが仲間としてシスカポジションとなり、よしこれで胡散臭い教授の言葉ががどこまで真実か、また他に何か隠してるんじゃないかと追及が始まるんだろうな~と思ったらそれはナシ。
あっれー?
教授と会談したのに全く疑わず、(もし負かしてたらコヨリが死ぬってのを全面的に信じて)「人殺ししなくて良かった」とまで言い出す始末。
シングルギアって名前がどうとか負けて悔しいとか(勝ったところで願いが叶うかどうかは懐疑的なんだし)、そんなことよりもっと重要なことがあるんじゃ…?
願いのためなら人殺しも厭わないって程に覚悟キメてる奴ばかりでもなさそうってのは大きな収穫だと思うんだがのう。
と不思議がってたら次の回で中の人がツダケンなキャラが出て、そっちが「教授の言ってること信じていいのかな~?」と迫ることに。
あ、そっちが胡散臭さに突っ込む配役なのね、けどそうするとチヅル=見た目はどうあれ事情を知ってるマトモな大人キャラがようやく登場した意味が薄れちゃわない?と思ってたら、ツダケンキャラは口下手設定で、言いたいことが上手く言えないという有り様。
…。
あそこまで教授を胡散臭いキャラとして描いておいて、そこに疑問を抱くキャラが不在で、やっと出たと思ったらやっぱり疑問を抱かず、次に今度こそ出たかと思えば要領を得ない喋りしかできない。
なんじゃこりゃあ?

そして5・6話、委員長との対決では「戦う意思はない」の一点張り。
いやそうじゃなくて…チヅルの素振りを振り返れば「人を殺してでも願いを叶えたいと思ってる人ばかりでもなさそう」ってのは分かってるハズじゃん?
もし委員長が勝ったらコヨリが死んで、願いどころか後悔に苛まれることになりそうってのは分かってることじゃん?
まずは「オレ達が負けたらコヨリが死ぬんだ」くらい言わんのかと(この場合教授の言うことを信じてることになるけど)、ってか言わないのはむしろシツレイじゃね?
もっとズルいやり方なら「殺してでも叶えたい願いなのか?本当に叶うかどうかも疑わしいのに?」と揺さぶりもかけられただろうに。
そこら辺のズルい手口を大人なチヅルがレクチャーするもんかと思ったんだけどねぇ、なんのためのキャラだか。
バックアップは私に任せてみたいなこと言ってたから、てっきり後方支援するのかと思ったら完全に蚊帳の外だし。
つか後日、委員長と戦った報告もチヅルにはしてなさそうな予感。
なんじゃこりゃあ?

7話は箸休め回。
あえて言えばタヅナとコヨリの親睦を深める回。
もうずっとこの路線でいいんじゃないだろうか。

そして8話はこれまた…。
これを言うこと自体が自身に当てはまりそうであんまり使いたくないのだけど、口耳四寸(意味はググってちょ)キャラの登場。
マキハラだよ~だったりこども店長だったりッスッス連呼だったりコミュ障だったりましゃる~だったり、キャラ付けは極端なほど頑張ってるけど、これまで書いてきた通りキャラに思考能力がない・意思がない。
そこにもって薄っぺらさの象徴ともいえる口耳四寸キャラって…スタッフの自虐かな?
ってかさぁ、「負けたらコヨリが死ぬ」って言えって、それを相手が信じる信じないはともかく。
委員長が「コヨリの体質知ってたら戦えたかしら?」と、まーたチヅルの時と似たようなこと吐かせてるのだから、そこまで視聴者に見せつけといて戦闘を回避する・優位に運ぶ手段として考えが及ばないってのは脚本家の都合が過ぎる。
どうせ敵はスポーツ感覚でやってるだけなんでしょ?
負けた時のペナルティがお前らとは違うんだ、とタヅナはよく怒らないもんだ。
そしてこの局面でマキハラから新たな情報(勝ち続けると強くなる)とか、最初から言えよと。
というか、よく逃げ延びたとタヅナを褒める前にコヨリが死なずに済んでよかったと安堵するシーンでも入れればいいのに…まぁこれは裏があるのかも知れないけど。



とりあえずここまでの感想としては、キャラクターがひたすらシナリオ通りに動かされてるだけで空虚・生きていない。
そういった作品は見慣れたものだけど、ハンドシェイカーがひときわ目立つのは…特徴付けが極端なせいかな?
スタッフお勧めは9話らしいのでその前に一旦感想を書いておいたけど、この印象を覆す、または納得のいくような展開が起きてくれることに一応期待(ほぼゼロっぽいけど)。
できればコヨリが喋ったと思ったらバリバリの関西弁だったり、「噛み合う噛み合わないってウゼー」と突っ込んでくれたら大爆笑なんだけどなー。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
今更ながら最後まで観ての感想。
ってかニコ動で全話一挙放送やってて見ちゃったよ、これで通算3周は見たかな?好きなのかオレ!?

やっぱり途中イライラするのは、他のペアは負けても願いが叶わないだけ。
しかもそれはあくまでハンドシェイカーの力では叶わないってだけで、改めて本人の努力でなんとかなる…かも知れない程度、“ウィクロス”みたいに願いが逆方向に働くってことは無い。
なのにタヅナペアは負けたらコヨリが死ぬ設定で、代償が全然対等でない。
戦う意思が無いだのなんだの抜かすなら最初に事情を話せと、「ボクたちが負けたらコヨリが死ぬんだ」と言えよと。
それ言わずにズルズルと戦闘始まるのがほんとイラつく。
更に戦闘終わると仲良しこよしで、そんな程度だったら最初から戦闘すんなよと、言葉で分かり合えない・譲れないものがあるから戦うんちゃうのかいと(※)。

でもって最後はツダケン&マユミペアと戦ってーの、引き分けで終わって、結局神ってなに?願いってなに?コヨリの両親どこ?その他諸々の謎を残してエンド、投げっ放し。
そもそも勝ち続ければ神とまみえるってだけで、別に「最後の1ペアになるまで勝ち残らなければならない」ではない。
実際コヨリの両親は神の御許へ旅立ったとされるが、その時点ではマキハラ&ツダケンペアやコヨリマユリは健在だった(=他のハンドシェイカーが残ってた)ワケで、「何回勝てば良い」は明かされてない。
ぶっちゃけ作り手の事情に合わせて追加投入し放題で緊張感なんてありゃしない。
なによりそれまで負かしてきた相手が最終対決で助っ人に来ない。
せめて最後に助っ人に来る展開が待ってるのなら※部分も我慢できようなものを、それすら無い。
キャラに興味が無いなら1話のあとは11・12話を見るだけでストーリー理解する分には問題ない。
見たところで投げっ放しなんだけどね。

兎に角この終わり方が個人的には不満爆発で、放送終了直後に「観終わった」にするなら低評価付けるところだったのだけど…なんと2019年1月からまさかの続編(W'z)が始まりました。
えっ、続きあるのか!?
…。
だったらオチに対しての不満は持ち越し…になるのか?
これ単体での評価にすべきか、続編ありなのを踏まえた上での評価にすべきか、どうしたもんかスゲー困惑。
ど、どうしよう…。

と、まずは辛口なことを言って次に評価する点。
なんといっても作画が頭おかしい(誉め言葉)。
写真齧ってる方なら分かると思うけどアングルによってはカッコ悪く見える角度ってのがあって(足が短く見えるとか)、決めポーズなどはそういうのは普通避けるものなんだけど、これは容赦ナシにそれをやる。
コダマ(アイドル)のステージシーンとか。
また最後のツダケンペア、柄アリの着物でアクションって…正気かよと(誉め言葉)。
敢えて手間のかかる面倒臭い処理を進んでやってて「これはどういうこと?」とオタ友も困惑してました(主に金の出所)。
アニメイト30周年記念ってことでご祝儀が出たのかなぁと思うのだけど、じゃあ続編のW'zはどこから?と謎は尽きない。

総評としては、これ単体・これで完結ってことなら絵が良いだけの糞…とまでは言わないけど毒にも薬にもならない虚無アニメ。
続きがあるって前提なら…評価はそっちに持ち越しかな。
他にも続きモノの作品はいくらでもあるけど、もうちょい「ひとまずの区切り」は設けてあるっしょ、これにはそれが無いのが辛い。

追記
あれ、他の方の感想見てみたら触れてないので自分が書いてみる。
タヅナが最初コヨリと手を繋いだのはコヨリにかつて死んだ妹の面影を見たから。
実際、コヨリは両親が行方不明(世間的には死亡、マキハラ的には神の元へ行ったと解釈)になってから1月後、マユリと共に感情と臓器の一部を「持っていかれた」。
その時の臓器提供者がタヅナの妹…明言はされてなかったかなぁ、まぁそんなことを匂わしている。
1話でマキハラがタヅナを呼んだのもコヨリのドナーの兄だと知ってのことだろう、なにか「つながり」のある人間でないとハンドシェイカーにはなれないんだし。
で、しばらくの間はツダケンから「それはお前の妹ではない」とコヨリのために戦うタヅナは精神的揺さぶりを受ける。
タヅナの「妹の面影があるから大切に思ってるんじゃない、ボクはコヨリのことが──」と感情が変化してくのが“一応は”見所になってるので、そこをスルーしてしまうのは勿体無いかと。
ってかこれは自分が年をとったせいか、タヅナがコヨリを家に連れてきたとき、タヅナの両親はどんな気持ちだったのかの方が気になったり…娘が戻ってきたみたいって、半分正解だし。{/netabare}

投稿 : 2019/01/19
閲覧 : 477
サンキュー:

11

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