Progress さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あなたの近くに亜人ちゃんはいるかもしれない
可愛いキャラデザなのに、テーマとしては難しい物を扱ってますね。
「亜人」というSF的存在が受け入れられた世界で、亜人であることを「皆と違う」という、現実でもあり得る悩みにまで落とし込んだ面白い作品です。
【どんな作品】
亜人の女の子とその悩みを解決しようとする高橋先生のお話
高橋先生はゴツいけど亜人ちゃんにモテる。
【亜人ちゃん「と」語りたい高橋先生】
高橋先生は大学で亜人の研究をしていましたが、教師になるまで亜人と出会ったことがありませんでした。
亜人の事が知りたくて、亜人の生徒に色々質問するのですが、その中で生徒が抱えている悩みを解決していきます。
自然と亜人ちゃんの好意が高橋先生に向いていき、ラブコメの展開を迎えていきます。
高橋先生のキャラデザが、なよっとしたイケメンではなく、ガッチリした体育会系の姿なのが好印象(笑)
【孤立している亜人ちゃんを高橋先生が繋いでいく】
亜人ちゃんが抱えている悩みは、人それぞれではありますが、その悩みによって自然と人との関わりを避けて孤立しています。
そこに高橋先生がやって来て、亜人ちゃん同士を自然と繋げていきます。そこからグループの輪が広がっていき、亜人ちゃんの親達のネットワークが出来たり、亜人以外の生徒が、亜人との付き合い方や見方が変化していく展開になっています。
大事なのは、亜人は「厄介な存在」ではないということを、亜人自身にも、回りにも伝えたいということです。
どこかで自分が亜人であることを後ろ向きに考えている気持ちがあり、そんな良くない状態を、高橋先生は偏見なく、普通の生徒の悩みと同じように向き合ってくれます。
亜人という個性を、周りに迷惑がでないよう亜人自身が封じ込めて孤立していくのか、集団で亜人が生きて行けるよう周りが変わるのか、周りに溶け込めるように亜人が前向きに関わっていこうとするのか、悩みを抱える本人と、周囲がどうすればいいかという、身近に感じる問題を扱ってます。
他人と違う事に悩みを抱えている人と、どう向き合うか?現実でもあり得るその問題を、亜人という明確な違いで表現している面白い作品です。
【最後に-難しいことは考えずとも楽しめます】
この作品は現実の悩みに置き換える事ができるシビアな悩みを扱ってます。
ですが、お悩み解決でモテるゴツい体型でイケメン声の高橋先生のラブコメ学園物として、楽しめることが出来ます。
亜人の女の子達が、真摯に向き合ってくれる高橋先生を好きになり、その嬉し恥ずかしをしている姿を見ているのがとても楽しい作品です。