Lovin さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
観た感じ
■情報
{netabare}原作:けものフレンズプロジェクト
コンセプトデザイン:吉崎観音
監督:たつき
シリーズ構成:田辺茂範
キャラクターデザイン:吉崎観音
制作:ヤオヨロズ
話数:1クール全12話
OP:「ようこそジャパリパークへ」
by どうぶつビスケッツ×PPP
ED:「ぼくのフレンド」
by みゆはん
挿入歌:「大空ドリーマー」
by PPP
挿入楽曲:「二人でお茶を」
by ヴィンセント・ユーマンス
{/netabare}
■感想
知識:原作漫画未読
鑑賞:TV放送
概要:けもの型フレンズ系
設定:宛ても無く彷徨う主人公は・・・
成分:フレンズ、セルリアン、サンドスター
{netabare}この作品は観る前から妙な期待を持っていた。OPを聴いてそれが何かしらの確信に変わった。小気味良いギターのアレンジや軽やかなメロディーや合唱風のボーカル(コーラス?)が気に入った。また気だるい歌い方のEDは第2話から耳にするしかことは出来なかったが、メロディもまずまずで歌詞がストレートだがフレンドとの間柄を歌った良い曲だと感じた。終盤辺りで見たMADでは寧ろOPよりEDが使用されていたくらいだった。
オフィシャルガイドブックの抜粋を動画で観た所、コンセプトデザイン担当の吉崎観音から監督に対して「子供でも観られるように」との要求があった模様。だからなのか、1話終了時点のレビューの多くは「子供向け」という意見が圧倒的だった。私自身も若干「そうなのか?」と考えたが、「それは先の展開次第」とも考えてどっぷりと楽しんでみた。結果、人々の多大なる支持を得る作品に成り上がったわけだが、普段余りものを考えない私でもあれこれ想像を巡らせるくらい掻き立てる何かがあったということだ。
同じく「大人の中の子供、かつての子供に向けて」を一つのコンセプトとして制作されたらしく、幼い頃動物園でワクワクしたことがない私だが、この年齢になって観るこの作品には妙な高揚感が得られた。またこの物語の主人公は、人類の進化の歩みに沿ったちほーをさばんなから始まる順に旅しているらしいが、私如きの頭では解説して貰わないと絶対に気付くことは出来ない。ただこういうこっそり忍ばせたように感じる設定は、きちんとしたコンセプトの基に設計しないと行き詰りそうなのに、それを物語の軸として描き切ったスタッフに感謝したい。
結局この作品の面白さについては、作中に描かれる全てを逃すまいと集中し、鑑賞後にそれを考察する、という全てが楽しかったのではないかと考えている。だがら「何が」と名指しすることが出来ないのではないかと。鑑賞精度の低さや考察の浅さに差は有ったものの、私もそんな楽しみ方を十分堪能した。でも面白さが明確に表現できないもどかしさが残ることは否定しない。結末はああなりそうな予感はあったし、十分過ぎるほど楽しんだのは事実だが、何か納得できない部分が残っていることも否定できない。
この作品に不満があるとすれば終ってしまったことだ。終わらない物語が良い物語だとは考えているわけでないが、難民にはならずとも精神的な喪失感、所謂「けもフレロス」が大き過ぎる。元々ロードムービーが好きで有るため余計に楽しみを見出していた作品の終焉には計り知れないものが有る。某俳優もこなすソロシンガーが女優と添い遂げると言うニュースが流れた際には「明日会社休む」と言う呟きが乱舞したと聞いてその心境が理解できないと首を傾げたが、そういう心境を多少なりとも理解できた瞬間だった。
かなり早い段階からこの作品には低クオリティーというタグが振られている。確かに他の作品と比べると高いとは言えないと思う。だがこれもMADを観た印象だが、某国営時放送のとある番組のサーバルがテーマの音声にあわせて編集された動画の完成度に目を見張った。偶然にもその番組では、たまどうぶつこうえんのしんざきおにいさんのインタビューが行われていた。そこで語られるサーバルの特徴がかなり描かれていた。そういう事実化ら確かに作画のクオリティーは低いかもしれないが、丁寧に制作されていると感じた。
他の作品の例に漏れず、時間の経過に応じてこの作品の魅力は薄れていくだろう。世間のニーズも変わっていくかもしれない。なので他人に薦めるのは遠慮してしまう(現時点でも伝わり難いと思う)。だが、IQと引き換えに挑戦して頂くことには新しい発見があるかもしれない。手を出される際は、そういうリスクが有ることを十分認識した上で楽しんで頂きたい。{/netabare}
□2017/04/07追記
{netabare}おおいしおにいさんの「ようこそジャパリパークへ」と第12.1話の「ばすてき」を観たので感想など。あと気になることも書いておく。
おおいしおにいさんの「ようこそジャパリパークへ」アコースティック版は滅茶苦茶格好良かった。本来の使い方ではないかもしれないが、ジョジョ的に言うところの「そこにシビれる!あこがれるゥ!」と言うヤツだ。キーは流石に高過ぎるので-3してたが、あんなソウルフルなジャパリパークは聴いた事が無い。知人とも「こんな歌い方が出来る男になりたい」と感心したものだ。
第12.1話のサブタイトルは当初全く意味が理解できなかったが、実際に観ると「なるほど」とすんなり理解できた。いや流石博士達、ああいう高等な会話が出来るとは、自称賢いと言うのも強ち間違いではないのかも。それにアライさんのアレに期待するということ自体が冒険の筈なのに、悠長に会話している辺りは肝が据わっている。そしてあの掛け声が、タツノコの長期間続いたシリーズを連想させる。
あと本編で気になることがあることに気づいた。OP終盤で黒塗りのフレンズの集合絵が有るが、アミメキリン、アリツカゲラ、タイリクオオカミの三体だけカラー版が無い。よく考えると彼女(?)らが登場したのは第10話だったが、第11話と第12話ではOP自体が流れていない。いつか来ると思われる新作にて完成形が観られるものと信じて期待している。{/netabare}
■蛇足
{netabare}OPの歌詞が気になって検索したところ、
検索結果にニコ動に(full)を名乗る動画があった。
結局(full)ではなかったのだが、
コメントに空耳ワード「欠陥住宅」があって
自分だけではなかったことに安心した。
{/netabare}
■第1話
{netabare}ユルい、CGっぽい、けど謎だらけでワクワクする。
謎が解けたらガッカリかもしれないけど。
□2017/01/12追記
ゲームが存在することを知り公式(ネ糞ン)を訪ねて見たが、
サービスは終了していた。
□2017/01/14追記
この作品にワクワクするのは間違いではないが、
気になって仕方が無いのはOPを気に入ったからではないだろうか。
「ユルい」「CGっぽい」と思ったが、
CGっぽい動きがあのユルさに合っているのではないだろうか。
出口の辺りで食べられたかもしれない誰かは、
実は誰も居なかったという解釈で良いのだろうか。
「蓋を開く」「物を掴む」ことが出来るヤツ、
そのうち名前がアレに変わるのだろうか。
□2017/01/16追記
そう言えば、サーバルから「もう直ぐだよ」って発言があったのに、
休憩時や水飲み場では「かなり進んだ」みたいな発言が飛び出したけど、
あれって{netabare}
「よくもだましたアアアア!!」
「だましてくれたなアアアアア!!」
{/netabare}だったのだろうか。
■蛇足
{netabare}ビンセント・ショーティノ。
{/netabare}{/netabare}
■第2話
{netabare}楽しみにしていた第2話を観たが、
流石に突っ込みたくなったシーンも出てきた。
自覚を感じるてんどんの後、
新しく登場した{netabare}ジャガーとコツメカワウソ。
猫科なのに泳げるからといってジャガーが水中担当だったが、
泳ぎと言う意味ではコツメカワウソのほうが上なのでは?
そして話に夢中になっている間にスルーしようとしたジャガー。
「本当の愛」はそこに{/netabare}あるのか?
他にも{netabare}オセロット、マレーバク、フォッサ、
インドゾウ、アクシスジカ、キングコブラ、ミナミコアリクイ、
クジャク、タスマニアデビル、エリマキトカゲ、オカピ等
{/netabare}沢山のフレンズが登場した。
サーバルとは{netabare}あんなにもカイリキーなのか?
バスの牽引車両を持ち上げられることがおかしいやろ。
しかも持ち上げたままのあのジャンプ力。
Google先生によるとサーバルの体重は12kg、
ダルメシアンのメスが16~24kgらしいので、
ダルメシアンのメスより少し小さいくらいだが、
そんな体格であんな重さのものを持ち上げられる訳ないやろ。
番場蛮とか未来少年コナンでも無理やで。
更に言うと着地した瞬間にと轟音が響く衝撃があるくらいだから
足場にした板が割れるやろ。{/netabare}
上手いこと考えた風に見えるが流石に無理がある。
アレは是非空想科学で解説してほしい。
ボス(ラッキービースト)が今まで話さなかったのは{netabare}
ボスがガイドロボでフレンズ(動物)の言葉が理解できないからで、
人間(かばん)を認識したらから話した、{/netabare}とか考えたが、
後半普通に会話していて?となった。
□2017/01/21追記
第2話にして早速OPの聞き違いに気がついた。
回数的には既に数え切れないくらい観ているので
ようやく聴き取ることが出来てた言うこというだけなのだが。
問題の歌詞は「Welcome to ようこそジャパリパーク」で、
この作品の根幹を表す大事な部分だと思う。
まず歌いだしやサビの部分は「何歌ってんだ?」とスルーした。
サビ後の繰り返しは「欠陥住宅」かと考えていた。
■蛇足
{netabare}コブラと言われて思い出すのは「サイコガン」。
カワウソと言われて思い出すのは「下の者など居ない!!」。
ジャガーと言われて思い出すのは・・・。
{/netabare}{/netabare}
■第3話
{netabare}最近ネットでED映像の真実が明かされた。
いよいよ以って想像したくない例の設定が現実味を帯びてきた。
そしてサーバルが「かばん」じゃないとボスと会話できないと明かした。
と言う事はこちらもあの設定の真実味が出てきた。
今回登場したフレンズは{netabare}トキ、アルパカ・スリ、ショウジョウトキ。
アルパカはあの特徴的な癖も再現されていた。
客が来ないと嘆いていたけど、あの癖のおかげで臭いからなのではと思った。
因みにアルパカは癖を出す前に口をモゴモゴさせるそうなので{/netabare}ご注意を。
サーバルのあのシーンは{netabare}ある意味放送事故。
ボスの容赦の無さが光っていた{/netabare}。
そして{netabare}トキもゴウリキー。ワシやタカなら兎も角。
また、はばたいてもいないのに体が上下する。
挙句の果てには「ボエ~」な歌唱力{/netabare}。
しかし新しい謎を生む{netabare}「動物だった頃」という発言。
フレンズは動物から進化したと言うことなのか{/netabare}?
更に{netabare}ちゃんと観るとサーバルも頑張り屋さん。
雲のある高さの山に登る根性は流石{/netabare}。
全く以って理解できないのが{netabare}突然登場したジャパリ饅。
例の設定だったとしたら一体誰が作っているのか{/netabare}?
あとサーバルは{netabare}普通に紅茶を楽しんでいたが、
猫舌という設定は無いんですね、ネコ科なのに{/netabare}。
■蛇足
{netabare}アルパカには良い印象が無かったが、
訛りのある喋りが若干ながら好印象。
{/netabare}{/netabare}
■第4話
{netabare}今週は私が嫌いではない脚本家?がツイートしていた。
OPの「けものは居ても のけものは居ない」という作詞についてだったと思うが、
この歌詞も良いが次の「本当の愛はここにある」に望みを感じている。
今週登場したフレンズは{netabare}スナネコ、
そして未確認生物としてツチノコ。
存在すら危うい未確認生物までフレンズ化しているのか。
人見知りのツチノコの中の人は画伯。
スナネコはOPでぼんやりカメラ目線を向けているヤツだ。
言動がマイペースなところが若干癒されるが、
説明で音声のみ出演した「ろーれん」おねーさん、
「ローハイド」との関係は無さそう{/netabare}。
OPで黒塗りのフレンズも半分くらいは既に登場している。
どノーマルの電池で走るジャパリバスの馬力が凄い。
しかし砂に足を取られたジャパリバスを手で押して脱出させる
サーバルはそれに輪をかけてカイリキー。
ここまで全く考えなかったが、
ボスの喋りが少しスローになっているのは
実はボスもポンコツなのかもしれない。
ジャングルで道がなくなっていた時に挙動不審になったし。
ここまでの展開を観る限り、{netabare}
人類の行く末は定かではないが、
人間が残したテーマパークで動物がフレンズ化して独自の社会を形成している。
そこに人間として登場した「かばん」が、
フレンズと共に生活を営んでいく{/netabare}ような気がする。
しかし誰かがサーバルを見て言った一言、
「サバンナのトラブルメーカー」振りが今回も炸裂していた。
今週も謎のキーワード、{netabare}ジャパリコイン、例の異変が登場する。
後者は間違いなく世界観を説明する為の重要なワードだろう。
というか、ネタバレを気にして書いてたら大変に{/netabare}なってきた。
■蛇足
{netabare}相変わらずボスの知名度は計り知れない。
{/netabare}{/netabare}
■第5話
{netabare}この作品はどうも一部のヲタに人気があるらしい。
まあ私もそのヲタの一人なのだが、
私は軽快なOPとそれに反する少し間の抜けた展開が気に入っている。
今週登場したフレンズは{netabare}アメリカビーバー、
オグロプレーリードッグ、角の生えた横柄な謎の生物。
あの生物は・・・水牛?正体は次回明らかになるだろう。
あのOPで犬神家やってたのはプレーリードッグだったのか。
またトキの歌声はハーブティーのお陰か聞けるようになった模様。
ビーバーとプレーリードッグのコンビ{/netabare}は、
昨日書いた前回のレビューの展開予想を肯定する存在かも?
何度観ても模様が錆に見えて仕方が無いジャパリバスは、
「見た感じで100本」の木材を運べるのだからやっぱり凄い。
更にトラブルメーカーのサーバルは今回も絶好調。
また今までサーバルを名指ししてきたが、
サーバルに限らずフレンズは総じてカイリキーだった。
そして黒塗りフレンズも{netabare}カワウソ、ジャガー、カバ、
スナネコ、トキ、アルパカ、ツチノコときて残りは1体{/netabare}。
一応1話から気付いていたOPラストで黒塗りのフレンズの中で、
{netabare}カバ{/netabare}がフレームアウトした後に左に現れる水色の物体は何なのだろうか?
しかしまだ5話しかやってないが、
こんなペースでフレンズが登場した上に、
こんなにも図書館に近づいてしまってよいのだろうか?
何処からか出してくる{netabare}ジャパリ饅{/netabare}を
一体何処から入手するのか?かなり気になる。
野生なだけにサバンナの真ん中に落ちてるのか?
だとしたらそれを食べるかばんは・・・正に野生の証明。
終盤の{netabare}プレーリードッグとサーバル{/netabare}を見て、
台風クラブを思い出した。
■蛇足
{netabare}ビーバーとかばんの性格が似ていると言っても、
だからかばんがビーバーって訳でもないだろう。
{/netabare}{/netabare}
■第6話
{netabare}この作品の人気が出て好ましい事とそうではない事が起こっている。
色々心配だが、私自身のこの作品に対するスタンスが変わることはない。
今週登場したフレンズは{netabare}オーロックス、アラビアオリックス、
ライオン、オオアルマジロ、ヘラジカ、アフリカタテガミヤマアラシ、
シロサイ、ハシビロコウ、パンサーカメレオン、ニホンツキノワグマ。
フレンズ化の元に各々の特徴を重視した形態に変化しているようだが、
今回のヘラジカには物を申したいと非常に思う。
私のヘラジカに対する印象は「デカい」だ。
インドゾウが登場した際は大きさが強調されていたのに、
何故ヘラジカはサーバルと変わらない大きさだったのか。
ゆめみがさきどうぶつこうえんのうだおにいさんも
「肩の高さが2mくらい」って言ってたじゃないか。
それにヘラジカって牝にもあんな立派な角が生えるの?
それとライオンって狩をするのは牝じゃなかったかしら?
でもアレって明らかに牡の鬣を意識したデザインだったよね{/netabare}?
しかもよくよく考えると真梨子vsマリ子で、
二人共に高校の生徒会長役を経験しているという奇妙な縁。
そして今回は{netabare}ハシビロコウ{/netabare}による核心に迫る発言。
過去に登場にした一部のフレンズの言動から推測はできるし、
遂に次回はジャパリ図書館に到着するけども、
まだ第6話なのに、ということで
どういう結末を迎えるのか想像するとワクワクする。
■蛇足
{netabare}ここまで考えないようにしていたが、
フレンズの雌雄に関しては熟考せねばならん時期か。
ボンヤリ考えたらライオンには5本目の足が?
とかくだらない想像しか出来ない自分が憎い。
{/netabare}{/netabare}
■第7話
{netabare}OPの曲に変化は無いが、映像がリニューアルして
新しいフレンズが描かれていることや、
黒塗りのフレンズが増えたのは喜ばしいが、
PPPも本編に登場する臭いが強くなって少しガッカリ?
洋館二階の窓に見える影もフレンズかもしれない。
今週登場したフレンズは{netabare}アフリカオオコノハズク、
ワシミミズク、と若干少なくなった{/netabare}。
しかしOPに登場するフレンズが増えたこと、
そして何より「かばん」の{netabare}正体を断定するフレンズが現れたこと、
これらの事実で結末までの希望を持てることが最大の収穫だった{/netabare}。
また私がやたら絡んだ{netabare}ジャパリ饅{/netabare}の入手経路についてだが、
強ち間違いではないかもしれない可能性も出てきた。
でもそんなことよりジャパリパークの存在は、{netabare}
人間が放棄したテーマパークで、
けものたちがフレンズ化という独自の進化を遂げた場所なのでは?
設定の一部にだけ注目すると{/netabare}ジュラシックパークみたいな?
この考え方が正しいとすると「かばん」のゴニョゴニョも{netabare}
「フレンズ化」した人間である{/netabare}と言う解釈で個人的には納得できる。
だって「かばん」は、{netabare}
フレンズと会話ができるのに文字を読むことができる、
パークへ来る前の記憶が全く無いのに。
ここでこの世界の矛盾を解決する魔法として、
「フレンズ化」と言うワードが存在するのではと考える。
だからその辺りの矛盾も「フレンズ化」で解決できるのではないかと。
「フレンズ化」とは{/netabare}かくも便利なものだったのかと。
こういう設定を考えておけば{netabare}人間の末路など、例え滅亡してようが、
やんごとなき事象の発生で近寄らなくなっただけだろうがどうでも良い。
かといって、フレンズ化=ミュータント化として実験的に
「かばん」を無理矢理フレンズ化させたマッドサイエンティストの陰謀、
{/netabare}みたいな設定を見たくないのは確かだが。
■蛇足
{netabare}前回のレビューで国府田マリ子を
高校の生徒会長経験者と書いたが、
川村万梨阿と勘違いしていたことを謝罪する。
だが賠償はしない。
{/netabare}{/netabare}
■第8話
{netabare}PPPが遂にフレンズとして登場。
PPPになど何も期待をしていないとコキ下ろしたが、
話としては今までとは違い多少の波風が立って面白かった。
それに「けものはいても のけものはいない」世界ですから。
また沈む流れを浮かせるのがサーバルの豪腕というのも良かった。
今週登場したフレンズは{netabare}マーゲイ、ロイヤルペンギン、
イワトビペンギン、ジェンツーペンギン、
フンボルトペンギン、コウテイペンギン。
マーゲイは眼鏡をしたアイドルヲタで、
基本一生木から下りず生活すると、
べりーずどうぶつえんのしゃろんおねえさんが語っている。
それを否定するかのように地面を歩いていたが。
ペンギンシリーズは件のPPP、と言う扱い。
多少やっつけ感の否めない客席のコマだったが、
パンダっぽいフレンズ、セイウチっぽいフレンズ、
学名はわからない眼帯をしたフレンズなども見受けられた{/netabare}。
今回は結構重要だと思われる情報が色々出てきた。
先ず{netabare}「パークは周囲を海に囲まれている」ということ。
島全体がパークであることは推測できるうえ、
「対岸が見える」と言う情報が無いので絶海の孤島である可能性もある。
次に「島には港があり、最後に人間が目撃されたのは港である」らしい。
ただしそれは「相当昔のこと」らしい。
この事実が判明したら人類の存亡などもうどうでも良なった。
というか、クライマックスが近づいて来たことに
ある種の寂しさを覚える{/netabare}。
しかし細かいネタに粘着するのが私だけのオリジナル。
ここはやはり{netabare}マーゲイという眼鏡をしたフレンズに着目したい。
自然界では視力が良くなければ「淘汰」の対象となる。
眼鏡で矯正する文化はおろか、眼鏡を制作する文化もない筈なのに、
そう言う人間が発明した「文明の利器(?)」に
頼ることが自然なフレンズは非常に興味深い{/netabare}。
■蛇足
{netabare}因みOPのサビ前「うー○○ー」って歌詞、
私の頭の中では「どーん」とか「ごー」とか適当だったが、
先日PVを観て「がおー」なのだと理解した。
けものなだけに。
{/netabare}{/netabare}
■第9話
{netabare}「みずべちほー」を進んでいた筈なのに
突如温泉が湧く極寒の「ゆきやまちほー」に迷い込む。
流石夢が溢れるジャパリパークだ。
そして冒頭からジャパリバスの適応能力を見せ付けられる。
私は余り何かを考えながら観るほうではないので、
構造を理解するのに{netabare}
前進するタイヤが履帯を回してバスが前進する→
いや、普通タイヤが前進するなら履帯は後退するだろう?→
もしかして、バスのギヤがRに入っているのか?→
そうか、タイヤと履帯の間に転輪があるのか、{/netabare}という三段論法を要した。
そこ(何処?)からもわかるとおり今回はアクション有りの巨編。
今週登場したフレンズは{netabare}ギンギツネ、キタキツネ、カピバラ。
ギンギツネは「御伽噺の生物がフレンズ化?」と思ったが。あれはごんぎつねだ。
そこに至るにも当然間に神社の神使を想像している。
でもみやぎざおうきつねむらのさとうおねえさんに、
ギンギツネはキタキツネの突然変異と言われて少しガッカリ。
ギンギツネの性格は、行動力があって面倒見が良さそうに見える。
キタキツネの性格は、アイドル育成ゲームで見た事があるような、
確かTシャツには「働いたら負け」みたいなことが・・・
それにキタキツネの紹介は、
さんふぇりしあんどうぶつえんのくりすてぃーぬおねえさんが行ったが、
北海道にも居る動物だから、
むつごろうおうこくのむつごろうおにいさんを少し期待した。
カピバラについては長い間ずっとkapiPAraだと勘違いしていたが、
正しくはkapiBAraなのだとこの作品に教えられた{/netabare}。
それとボスは一体何に反応してあんな行動をとるのか?
おそらく現在地の座標とかだとは思うのだが?
上記を含む今回明かされた謎は、{netabare}
「フレンズは衣服を纏っていた」、
「フレンズの着衣は脱衣可能」、
「セルリアンは源泉付近でも湧く」、
「セルリアンを狩るハンターが居る」、
「サンドスターが『動物』或いは『動物だったもの』に触れるとフレンズ化する」。
更に「名前すら覚えていない『かばん』は入浴に脱衣する習慣を覚えている」、
「『かばん』は公衆の面前での脱衣に恥じらいを感じる」。
私は頭がゆっくりなので考察はこれ以上しないが、
通常の美少女動物園作品なら喝采されるテーマの今回、
ケモナー達は喝采を送ったのだろうか{/netabare}?
■蛇足
{netabare}実はもっと細かく書きたいのだが、
このレビューを書いている現在は10話も視聴済みで、
観ていない風を演じるのが苦痛だった。
{/netabare}{/netabare}
■第10話
{netabare}今回はボスの策略により強制的にロッジにお泊り。
こういう書き方をするとボスががめつく見えてくる。
だが今回は{netabare}ホラー{/netabare}回なので何時もとは一味違う。
今週登場したフレンズは{netabare}アリツカゲラ、
タイリクオオカミ、アミメキリン。
OPラストの黒塗りフレンズも残り3人(頭?)だから妥当。
アリツカゲラはロッジの支配人的フレンズで、
マーゲイと同じく眼鏡をかけている。
ところで最初の部屋はまあ部屋だが、
2番目の『部屋』は部屋じゃなくて洞窟、
最後の『部屋』は部屋じゃなくてベランダ(テラス)でしょ?
壁すらない『部屋』を部屋と感じる感性は私には無い。
タイリクオオカミは漫画を描いており博士に書籍化をお願いすると言っていたが、
脱衣する文化が無いのに漫画を描く文化があるとは何と歪な文明だ。
あとあの癖を謎としないのは、ヤツがオオカミだからと言うネタだからだ。
アミメキリンは名探偵気取りのイタイフレンズだが、
どんなに頑張ってもフレンズはフレンズなので{/netabare}。
今回もクライマックスが近いので多くの謎が明かされた。{netabare}
先ず「やはりボスはポンコツだった」、
「サーバルが夜中にフレンズの目を盗んでジャパリ饅を食べていた」、
「何故かそれを『かばん』が知っていた」。
だが「『かばん』が知っていた理由を口にしない」という謎も生まれた。
単純にフレンズ化の副作用でポンコツになったのかと思った。
じゃなくて、「人間はジャパリパークから完全退去した」、
「ぼんやりとした『ミライ』の映像がボスに記録されていた」。
この映像から「かばん」の帽子は元は「ミライ」の帽子だったことがわかる。
また映像に映っている帽子の左右に羽があったことから、
それを見たフレンズ達は「ミライ」がフレンズだと誤解してしまった。
更にその映像には信じられないものが残っていた。
それを見たサーバルが涙を流す、
深層心理かDNAか血に何かあるのかもしれない。{/netabare}
■蛇足
{netabare}今回の惹きは凄くよかった。
ガルパン9話みたいに。
{/netabare}{/netabare}
■第11話
{netabare}最近「けもフレ難民」なる言葉を見かけた。
ニコ動を見たことが無いのでわからないが、
「ごちうさ」ほど弾幕は張られていないのではないだろうか。
今回は見方によってはシリーズ中で全く毛色の違う展開になること、
まさしくクライマックスに相応しい展開である事を理由に、
考察等は気持ち抑え目に書きたいと今現在は考えている。
今週登場したフレンズは{netabare}キンシコウ、
ヒグマ、リカオン、アライグマ、フェネック。
キンシコウは見た瞬間に如意棒が目に入ったので紹介が出る前に感づいた。
ヒグマが火を恐れないと言うのは勉強になった。
またぶっきらぼうだが優しさの裏返しなところが、
「本当の愛が有る」世界の象徴かもしれない。
リカオンは最初は目立たないが、
「野生解放」で拳からキラキラが沸き立っていたのが印象的だった。
と言うか、「野生解放」って何やねん。
意識に占める本能の割合みたいなのを制御できるのか?
って言うか、とうぶどうぶつこうえんのいたくらおにいさん、
よこはまどうぶつえんずーらしあのたじまおにいさんの話で、
ヒグマとリカオンがハンターなのは理解できるけど、
キンシコウはそんなにハンターになるほどヤンチャなのか?
1話から皆勤賞だったアライグマとフェネックは、ここにきてやっと紹介が入った。
そしてアライグマがあんな性格なのは兎も角、
「かばん」も理解していない方角をフェネックが理解していたのが驚き{/netabare}。
それと今回は{netabare}セルリアンの謎が若干多めに公開された。
黒いあん畜生の尻尾らしいものがある形状からすると、
フレンズ化前のDNAを持っている可能性を感じる{/netabare}。
そしてあの衝撃的な惹き方は緊迫感を煽られる。
しかしここで私の妄想エンジンがレッドゾーンまで回転した結果、
{netabare}{netabare}1.ボスが「かばん」の目配せに「あっ」と反応したこと
{netabare}2.ヒグマに抱えられているボスの瞳が光っていたこと
{netabare}上記からボスは「かばん」の真意を読み取ったのではないか、
だから救難信号を発していたのではないか、
救難信号は何処かに居るかもしれない人間に届けるものではなくて
他の地域に居るラッキービーストに向けたものではないのか、
そうであればあの映像はサーバルの角度からのものであって、
違う角度から見ればラッキービーストが
咄嗟のところで「かばん」を助けているのではないだろうか、と考えた。
{/netabare}そう考えれば、ではなく、そうであって欲しいと言う願望{/netabare}{/netabare}{/netabare}。
この作品は日曜の朝に放送したかった子供向け、というのが出発点と理解しているが、
子供向けとは思えないくらい壮大な結末になりそうだし、
私の中ではこの11話のお陰で最終話のハードルがグッと上がった。
今まで無駄に繰り返した考察(妄想)の元となった謎の回収はもうどうでも良い。
11話にも{netabare}ステルス機の残骸{/netabare}とか未回収の謎が多過ぎて、
あのタイトルの残り1話で全部回収するのは厳しいだろう。
この作品は、独自の考察を楽しむのが一つの楽しみ方となる。
(独りよがりな妄想を繰り返すのが楽しみ方の一つである)
いずれにしても、最終12話が待ち遠しくて堪らない。
■蛇足
{netabare}流石に覇権を取るのは厳しそうだが、
私の中では今年の最高傑作になるだろう。
{/netabare}{/netabare}
■第12話
{netabare}遂にこの優しい世界と決別する時が来てしまった。
結末に満足できるか気持ちはカオスだが、期待したい。
今週登場したフレンズは{netabare}居ないが、
第1話でせるりあんに食べられたアードウルフが、
けものとして伏線を回収するという意味で{/netabare}登場している。
しかしあの{netabare}クライマックスには少し鳥肌が立った。
でも恩恵を与えられたフレンズの行動としては当然だろう。
博士達、けものなら武闘派のジャガーとタイリクオオカミ、
スナネコとオグロプレーリードッグの穴掘りコンビ、
脳筋扱いされている腕組みヘラジカと殺るときは殺るライオン、
頭を使った攻撃をするギンギツネ、キタキツネ、アルパカ・スリ、ツチノコ、
皆心強く一寸格好良かった{/netabare}。
でもMVPは{netabare}「かばん」を護るために闘ったラッキービーストか、
結果的かつ最終的に作戦を軌道に戻したサーバルか。
その方法が「かばん」に教えてもらった紙飛行機と
怖くて近寄れなかった火の組み合わせという、
これを本当の愛と呼ばずして何とするか。
そして何よりミライの傍に居たラッキービーストが、
今は「かばん」の傍に居るという巡りあわせも感慨深い。
しかし一点だけ、居た筈だと思ったシロサイが
居ないことになっていることが気になる。
重そうな甲冑とジョストの槍が見えたんだけど{/netabare}なあ。
そして{netabare}一ヶ月経過してあのパーティーに突入する。
外国人の実況をみてたらゴンドラが落ちるシーンは結構ウケていた。
以外にもそこでコツメカワウソとオグロプレーリードッグが意気投合、
ジャガーの腕を見たヘラジカが勝負を要求、
キタキツネとビーバーに漫画を読み聞かせるタイリクオオカミ、
談笑するジャガーとライオンの傍で笑みを浮かべるアリツカゲラ、
自然界では有り得ない交流もフレンズ化の恩恵だろう。
結局せるりあんの正体は{netabare}溶岩{/netabare}だったが、それはそれで未だ謎が残る。
でもそれはこの際気にしない{/netabare}。
そしてあの結末、{netabare}ED後薄っすらと「つづく」の文字が見えると話題だが、
二期確定と言うのは可能性としてなくは無いと思うが、
アニメには描かれないがお話はまだまだ続く、と言う意味かも知れない。
ああいうマーケティングみたいなことをしなくても
楽しめた視聴者なら必ず二期を観るだろう。
私は必ず観る、絶対ニダ。
あとゲームも違う形で復活すると言う噂も。
確かに「かばん」の後を追うサーバルが誰かに「ストップ」と言うこと、
気付いた「かばん」が「みんな」と発言すること、
それとED後の短いシーンで新しいフレンズが登場したこと、
おそらくこれがキャストのなかに居たマイルカというキャラだと思うこと、
この辺りは続編を期待させる展開ではあった{/netabare}。
そう期待させる、考え得る最高の終わり方だったと思う。
■蛇足
{netabare}海生生物のフレンズは居ないだろう、
とか考えていたのにあっさり登場した。
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