ぶたどん さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1年間で描かれた3部作も遂に終幕へ・・・。
前作、「傷物語Ⅱ-熱血編-」では、
3名のヴァンパイアハンター。
ドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッターを破り、
吸血鬼キスショットの四肢を全て奪い返すことに成功した阿良々木。
始めから最後まで、バトルの連続と、羽川の介入で熱い展開が続きました。
今作、「傷物語Ⅲ-冷血編-」では、
四肢と心臓を得たキスショットが元の姿に戻り、
約束通り阿良々木を吸血鬼の眷属から人間へと元に戻す事になるのだが、
キスショットの"ある"言動を見たことから、
自らが人間に戻ることよりも、
贖罪の思いから、キスショットを倒すことを選ぶ阿良々木。
最強の怪異"吸血鬼"キスショット、その"眷属"阿良々木、
異情な"委員長"羽川、傍観に徹する"祓い屋"忍野。
終幕に向け、4人の言動が怒涛な展開を迎える。
感想ですが、この映画の成分を表現するならば、
エロギャグ80%、バトル20%
それぐらいエロコメ描写にやたら気合の入れている作品でした。
TVシリーズではお馴染みですが
シリアスになりすぎないように入れた描写でしょう。
物語シリーズらしいといえばらしいですね
しかし、人によっては1年間かけて見続け、
前評判も物語シリーズの中では上々だった当作があまり締まりのない本編であることに期待通りでない物だったと思う人もいるのかもしれない
と感じるところもありました。
なので、シリアス要素やお堅い印象は前作の方が強めです。
今作初見の方は、フィナーレだから感動的な結末で、
予想打にしない展開が待ち受けているんだろう!
という先入観を持って見に行くと期待はずれでしょう。
自分も傷物語関しては製作期間も長く、
その間も原作ファンからの評価も凄く良かったので、
シリーズ中、至高?の傷物語が、この結末であることに
少し肩透かしを食らったような気持ちがあったため
この評価をさせていただきました。