ロプト さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作を昇華させたアニメ
【感想】
タイトルの通りに原作の名シーンなどを、アニメという漫画では表現が難しい部分の演出に力が入っていています。また、レギュラーから脇役までのキャラクターの魅力を引き出していると感じました。ハンターハンターの熱気的なファンには、こちらの作品の方が納得出来ると思います。
BGMも作風にフィットしたものが多く、ハンターハンターの雰囲気というものを上手に再現出来た理由の一つであると思っています。また、それに合わさってカメラワークや台詞の言い方などの演出が合わさって、緊張感ある場面では観ている私の心拍数が上がり、偶にあるギャグシーンでは笑ってしまいます。
アニメオリジナルもありますが、それらはキャラクター一人一人の設定を補完するものが多く、批判している人もいますが私は原作を良く理解している人にはオススメします。
ただし、話によって作画のばらつきがあったりクオリティにも差があるため作画の安定をこだわるならオススメはしません。
声優も淡々とした演技をしている人が多いので、仰々しい演技が好みの方にもオススメはしません。私的にはハンターのキャラクターは冷静なキャラクターが多いので無闇な演技は不要だと思いますが…。
最近になりDVDで見直した私は、様々な評価を見てきて原作補正で語ってる人もいると思いましたが、それでも大半は妥当な評価が多いと思います。こういう事いうと反発されるかもしれないですが、1999年版の良評価を上げただけで思い出補正と認定する人も多く、その殆どは内容の正誤に関わらず否定します。
【どっちを観るか悩む方へ】
1999年版と2011年版のどちらを観るかと悩む人も多いと思うので個人的な見解を出します。
・1999年版…原作が好き、雰囲気を重視したい、キャラに魅力を求める、冨樫先生の作品が好き、作品の考察が好き という方にオススメします。
・2011年版…最後まで観たい、原作はあまり知らない、声優に関心がある、作画の安定感を求める という方にオススメします。
【まとめ】
まどろっこしい説明を抜きにすると、冨樫先生の作風が好きだと思う方は1999年版の方が感性に響くと私は考えています。