Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
〜ケンとジャネットの贈り物〜
この作品は、2016年大晦日特番として放送された作品です。
尺は1話30分…これまで脈々と流してきたミルキィの源泉を、この時間で視聴者が満足できるレベルで表現しきれるるか…という視点で見るととても挑戦的な作品だったと思います。
だからこの作品は小細工は一切無し…ど直球で勝負してきました。
物語の舞台は学校…冬休みを前に自宅に帰宅する生徒が多く見受けられる中、物語の幕は静かに上がっていきます。
そう、今夜は今夜はクリスマスイブ…
クリスマスイブといえばサンタさん…そしてサンタさんといえばプレゼント…
ミルキィのみんなには壮大な計画がありました。その計画を遂行すべく街頭活動を続けているのですがお約束の通り成果は今一つ…
でもそんなミルキィですが、依頼の引きの強さは相変わらずで、今回も事件の騒動に巻き込まれながら物語が動いていくのですが、
「ミルキィの行く場所にこころちゃん在り…」
あっという間に展開も登場人物も落ち着く場所にお落ち着いていきます…
今回のミルキィとこころちゃんへの依頼主は、ケンとジャネット…
完走して振り返ってみると、この依頼主には運命を感じてしまいます。
そう、今回の依頼主はケンとジャネットでなければならなかったのです。
その理由は物語の進展に伴って明らかになりますが壮大なフリ…と言っても過言では無いと思います。
本作を視聴して思った事…それはアンリエットさんの作画レベルが確実に上がっている事です。
これまでも十分綺麗な人だとは思っていました。
ですが、劇場版辺りから変化が如実に感じられる様な気がします。
この作品の主役はミルキィホームズの筈ですが、その場の存在感・・という切り口で見ると、最早主役を食っているような気がしてなりません。
そういう意味からすると、こころちゃん率いる「Genius4」は怪盗と対峙するモノ同士キャラ丸被りですけど…
でもお互いの長所がうまく噛み合っていて重複感が無いのは不思議に感じます。
これもこれまでそれぞれのキャラが積み上げてきた実績そのものなのかもしれません。
30分番組なので、気になる方は視聴した方が早いと思います。
この短い尺の中で探偵も怪盗も…全部盛りという贅沢な構成になっています。
フェザーズはもちろん、小林オペラの出番までちゃんと用意されていますよ。
やっぱりミルキィのノリはこうじゃなきゃ…と感じさせてくれる作品だったと思います。
強引でご都合主義な面も否めません…でも30分という限られた尺で全てを出し切るには最善の方法だったのではないでしょうか。
相変わらず登場するキャラの魅力的な作品…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
本作はしっかり堪能させて貰いました。ミルキィの今後の活躍にも期待しています。