「終末のイゼッタ(TVアニメ動画)」

総合得点
74.9
感想・評価
797
棚に入れた
3913
ランキング
859
★★★★☆ 3.6 (797)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ラスボスの特別感が話をダメにしてしまうみたいな。。。

 コンセプト的なものは近代兵器とファンタジー要素の邂逅といった感じで、そういう点では
「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」、「幼女戦記」などと同じ系統の印象。
 一応、舞台は現実にはなかった世界だが、第二次世界大戦(以後WW2と表記)時のヨーロッパに
似ており、「WW2に魔女が登場したら?」というIF的要素が強い。

 前半は本当にワクワクさせられた。
 箒ではなく対戦車ライフルにまたがって空を飛ぶ魔女というイゼッタのビジュアルが目を引くし、
戦車や戦闘機をものともしない活躍振りも気持ちいい。それでも国力の違いのために
エイルシュタット公国の劣勢は変わらず、全体的な雰囲気は暗いんだけど。
 この国力の違いや魔女がレイライン頼りで万能ではないところなどが、魔法無双といった感じに
ならず、それがうまいこと話のバランスを取っていた印象。

 ただ、後半にゲルマニア帝国側もゾフィーという魔女が登場してきて、個人的には残念感が
強かった。
 やはり魔女対魔女になったことで、魔法対近代兵器という要素がぼやけてしまった感が強く、
この辺は天鳥 美馬の登場で甲鉄城対カバネという図式が薄らいだ「甲鉄城のカバネリ」視聴時の
感覚に似ていた。
 自分としては「魔法相手に劣勢だった近代兵器がどう魔女に対抗していくのか?」といった展開を
期待しており、新型機を与えられたバスラーはそういった役回りなのかなと思っていた。新型機でも
ダメなら最終的にはジェット戦闘機(メッサーシュミット Me262的なやつとか)を出してくるとか。
 魔女バトルそのものはそんなに悪いものではなかったが、これだとWW2時のヨーロッパという
舞台設定があまり活かされておらず、別の時代でも異世界でもいいんじゃないかという気が。
 「幼女戦記」も魔導師同士の戦闘があるが、こちらは魔法が全体に認知されて、兵科に
組み入れられている世界なので、またちょっと違うかなと。

 ストーリーのつながりもあまり良いとは言えず、キャラも掘り下げが足りないせいか、単に話を
動かす駒になってしまっている感が。
 そういう意味では勿体ない印象のキャラが多く、アルノルト・ベルクマンはゾフィー登場後は、
なんか持て余していた感が強いし、エイルシュタット公国側だとジークハルト・ミュラーや
エルヴィラ・フリードマン、ゲルマニア帝国側だと前述のバスラー、エリオット辺りは登場時の
印象に較べて、もうちょっと上手い使い方はできなかったのかなと。
 リッケルトやヨナス・ガレアの死に至るまでの展開もあまり効果的とは言い難い感じで、
1クールゆえの障害かなあ。

 ただイゼッタとフィーネの関係性はなかなか良いものがあった。思いの外、百合っぽい雰囲気
だったが、この辺は今風だなという感じ。

2019/04/07

投稿 : 2019/04/07
閲覧 : 324
サンキュー:

5

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