STONE さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
フィギュアスケートのシーンは素晴らしい
メインモチーフであるフィギュアスケートのシーンは素晴らしく見入ってしまう描写が多い。
メインの勝生 勇利とユーリ・プリセツキー以外にも多くのスケーターが登場するが、それぞれに
曲が割り当てられ、その振り付けがあることを考えると、相当力を入れているなと思ってしまう。
ストーリー的には勇利とユーリ、そしてヴィクトル・ニキフォロフを主軸に進められていくが、
単に競技スポーツを描いただけでなく、何故ヴィクトルが勇利のコーチを引き受けたのか?といった
謎要素もあって、そうした部分が次第に明らかになるストーリー性も魅力。
メインの3人以外のスケーターのバックボーンや心情描写も結構描かれており、これに関しては
無くてもストーリーには影響ないようなものが多かったが、あえてこういった個々を描くことで
トップスケーターの世界という全体像をうまいこと描いているような感があった。
描かれた多彩なキャラはなかなか魅力的だったが、1クールではさすがにキャラが多すぎたか、
掘り下げが足りない感も。
こうしたキャラが様々な国から集まり、かつ世界各地を転戦していくため、とにかくスケールの
大きさを感じる。
男性同士が絡む作品には腐向けという指摘がネットなどで見受けられ、作品によっては
「穿ちすぎだろう」と思うものものあるが、さすがに本作に関しては勇利とヴィクトルの
関係性などは、制作側が意図してBLっぽさを感じさせる演出をしていたんだろうなと思う。
ただ、あくまで「ぽい」の範疇で、師弟愛の範疇か、恋愛的なものがあるかは敢えて曖昧に
していたみたい。
2019/03/24