「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.1
感想・評価
1602
棚に入れた
7186
ランキング
92
★★★★★ 4.3 (1602)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

ポンコツ販売員P さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「部活=青春」この答えの全てがここにある。もう満点。

制作会社:株式会社京都アニメーション
個人的代表作:
同制作会社視聴済み作品
・涼宮ハルヒの憂鬱
・らき☆すた
・けいおん!
・けいおん!!
・氷菓
・中二病でも恋がしたい
・中二病でも恋がしたい戀
・たまこまーけっと
・Free!
・Free!-Eternal Summer-
・境界の彼方
・無彩限のファントム・ワールド
・響け!ユーフォニアム
・響け!ユーフォニアム2

部活とは将来を考える上で必要かと言われれば必ずしも必要だとは言えない。勉強に打ち込んで大手企業に入るのもそれもまた良し、だがそういう人間には部活に打ち込んできた人間にしかわからないモノを感じ取ることはできないであろう。この作品は”将来にとって邪魔かもしれない部活に一生懸命になれる答えがそこにある”と私は思う。
ストーリーは弱小吹奏楽部に新任の顧問が赴任してくるところから始まる。
毎年地区大会止まりの弱小校が先生や他の部員たちと力を合わせて全国大会金賞を目指す。アニメとしてはそこまで珍しい題材ではないが、この作品は各部員の心情が細かく描かれている。

「部員たちのモチベーションの違い」
団体競技をする上で部活に賭けるモチベーションに違いがあるのは当たり前のことだ。部活を楽しい思い出として保存しておきたい人間もいる。これは決して悪いことではない。必ずしも部活とは強制されるものではないからである。
この作品はモチベーションの違いがはっきり表現されている。主人公たちが入部する前に辞めていった2年生や受験をきに辞めていくもの。これらはあって当たり前。逆に文句も言わず一致団結して勝利を目指すなんてそんな学生はそう多くはないだろう。

「キャラクターたちの豊かな表情」
特に主人公は場面ごとに表情がころころ変わる。笑っている顔、ムッとしている顔、おちゃらけている顔など見ていてとても可愛かった。
逆に表情が乏しい子もいてうまくバランスがとれていてよかった。
元気な子、寡黙な子、何を考えてるかわからない子。いろんな子がいて当然なのだ。じゃないと部活とは成立しないと思う。

「迫力のある演奏シーン」
コンクールの演奏シーンにはかなり力が入った。本当にその会場にいるような緊張感を味わうことができた。演奏シーンには神奈川県にある音楽大学の学生たちが協力しているのだがリアリティがあってなおかつ迫力のある演奏でさらに作品への思い入れが増した。

最終的には主人公たちの学校は全国大会出場を果たすが、金賞を取ることはできなかった。だが私は逆にこれでよかったのではないかと考える。
弱小校がいきなり全国金賞なんてリアリティに欠けるからだ。最後の最後で付け足したようなハッピーエンドはこの作品にはいらない。次の代に夢を託す3年生、託された夢を叶えるべく努力する2年生。そして新たに先輩となる1年生。すべてがまた来年の夢に託される。

この作品には「部活=青春」この答えの全てが詰まっている。

投稿 : 2017/01/09
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サンキュー:

19

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