RFC さんの感想・評価
3.1
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
外連味の弊害
1期が秀作で2期を視聴したら、
製作陣変更のせいかあまりに作風が変わり過ぎていて1話切りして早数年。
今一度視聴してみようかと一気見しました。
原作読破済みです。
【作品概要】
1期の続きです。
舞台はイタリアのままで、社会福祉公社のテロリストとの戦いの続きです。
【作品に対する感想】
他の方のレビューにも似たようなことが書かれているかもしれませんが、
とにかく1期の時の作風と違いすぎて頭の中を修正するのが大変でした。
あの雰囲気が好きな人は「なんじゃこりゃあ!?」でしょう。
私も同意見です。
初めからこの作風だったらそこまで気にならなかったかもしれません。
とにかく外連味の弊害が最大限に出た作品と思います。
半分くらいまで我慢できれば、なんとか完走できるかと思います。
クラエスの一日あたりからはそこそこいい感じだったと思います。
1)物語
1期はジョゼ―ヘンリエッタのフラテッロが中心に描かれていましたが、
今作は比較的他のフラテッロにもスポットが当たっていました。
特にヒルシャー―トリエラにフォーカスされていたように思えます。
距離の取り方に双方迷っていたこのフラテッロですが、
双方いろいろな人の意見を聞きつつ、素直に距離を縮めていくのは
良かったかと思います。
3期を元の製作陣に戻して完走してもらえたら…というのが私の願望です。
2)声優
外連味の弊害を最大限に発揮したところと思います。
・義体の少女たちがアニメらしく感情豊かにしゃべってました。
淡々と話しながら殺戮していく痛々しさはどこへ?
特にヘンリエッタは唖然でした。
・担当官の声がアニメらしく高すぎで、抑揚豊かでした。
淡々とした口調の奥に見え隠れする苦悩と葛藤はどこへ?
特にマルコーは唖然でした。
とすると1期は本当にアニメらしくないオンリーワンだったのが魅力だったと言えますね。
3)キャラ
テロリスト→射殺
みたいな感じで進んできてましたが、フランカ一味とピノッキオという
敵方で背景が深掘りされるキャラが登場しました。
本当に救いの無い話でした。
死ぬ時は死ぬ。現実と真理ですね。
このあたりは良かったかと思います。
4)作画
がっつり変更されていて、脳内補正するのが大変でした。
色合いも明るくなっており、1期の良さは崩壊でした。
5)音楽
これも外連味の弊害でしたね。
不用意に盛り上げようとし過ぎて作風を壊してしまっているように思えました。