ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
かくして数々の迷言は生まれた。外道な主人公一派によって…。
何やら“伝説のアニメ”ということだったので、
以前から気になっていた作品。
私が思い描いていた“伝説”とは方向が違ったけれど、
これは確かに“伝説のアニメ”だww
おそらく子ども向けに作られたアニメなのですが、
大人の方が楽しめるでしょうww
なんというか、
最初の印象は「カオス」でしたw
全52話です。
● ストーリー
“カブトボーグ”と呼ばれるマシンで戦うボーグバトラー達。
天野河リュウセイ(あまのがわ りゅうせい)は、
今日もライバルたちと戦う。
ざっくりすると、
ストーリーはこれだけです。笑
基本的に1話完結。
しかしこの1話完結にはたくさんの落とし穴が…。
≪ ここがヘンだよカブトボーグ ≫
◇1話はラスボスとの対決。
2話はもうすぐ死んでしまう親友のために全力でバトル。
あと50話ありますけど?後先を考えない展開にハラハラ。
◇突如始まるクライマックス。
「前回のあらすじ」が全然「前回のあらすじ」じゃない。
そんな話、初耳ですけど。
◇深刻な話の結末が次回予告でさらっと流れる。
そして何事もなかったように次の話へ。
◇シリアスな結末の後に流れる次回予告が超平和。
しかも次回のエピソードに全然関係なくて自由すぎるwww
◇人が死ぬ。しかし別の回には何事もなかったように復活。
◇急に知らないキャラが主要キャラとして紛れている。
◇カブトボーグやボーグバトルについての説明はほとんどない。
◇あり得ない設定を真面目に描く。
もうこの世界で何が起きても動じないぜ!
◇キャラの語尾に変なものがつくことが多い。
そしてそれが妙に面白くて悔しいww
これらはほんの一部です。
観始めた頃は、ツッコんでもツッコんでも追いつかない数々の展開に
楽しさも疲れも感じていましたww
そして悟るのです。
この作品に真面目にツッコんではいけないのだと。
「今回もキレてるね、さすがw」と笑って流せるようになってこそ、
真のカブトボーガー(視聴者側)なのだと。
…いやでもツッコまずにはいられないんだけどね。
だってキャラたちの言動がツッコミ待ちのようにしか思えないのだもの!
めちゃくちゃな展開と発言には笑いが止まらない。
この人たち真面目なの?ウケを狙ってるの?なんなの?ww
登場人物たちはいたって真面目なのですが、
制作側は真面目かどうか。頭はおかしいと思います(直球)
初めはこの作品のおもしろさがよくわからなかったけど、
気が付けばすっかり虜になっていて、
52話という長さもあまり苦に感じず完走できました。
あにこれでの評価は高いですが、
序盤は好みに大きく左右されるでしょう。
私もそこまでおもしろいと思えてなかったしw
でも最後まで観終えた今、
この作品の魅力を味わえて大変満足しています。
1話ずつの感想(ツッコミ所)を書きたいぐらいですww
≪ おかしい。でもアツい気持ちは止められない…! ≫
ツッコミどころがありすぎる変なアニメですが、
それと同時に結構アツい見どころも多かったりする。
主人公のリュウセイくんがアツい少年なのでね!
(しかし得意技は相手の動揺を誘う精神攻撃)
ボーグバトルのシーンはさ、
ただマシンがぶつかったり走り回ったりしているだけなのに
アツく感じるんだよね。
それは対戦者同士の語りであったり、
必殺技であったり、
リュウセイのやる気ゲージの上昇だったり、
とにかく毎回飽きずにアツく見せられるのは
何気にすごい演出なのかも。
個人的にアツいリュウセイがかなり好き♪
リュウセイの必殺技の決めゼリフ、かっこよくて好きなんだなあ♪
● キャラクター
リュウセイだけじゃない。
他にもいるよ!個性的なキャラクター達☆
リュウセイを初め、
キャラたちの台詞は迷言だらけで爆笑必至ww
子ども向けアニメの主人公たちがそんなこと言っていいの?wwな
ひどいセリフも満載ですww
◇松岡勝治(まつおか かつじ)
…お坊ちゃん。かっこいい。あらゆる女性からモテる(※10歳です)
◇龍昇ケン(りゅうしょう けん)
…中華料理屋の息子。彼女がほしい(※10歳です)
本人は真面目かもしれないが、キャラが笑えて仕方がないww
必殺技のポーズが好きww背景できらめくチャーハンがカツジとの差ww
◇ロイド安堂(ロイドあんどう)
…カブトボーグショップの店長。
保護者的立場でリュウセイ達をサポートする。
日本語は片言。使い方もなんだかおかしい。
● まとめ
観ていて嫌な気分にならない意味不明さは、
長く観ていても飽きませんでした^^
むしろ結構気に入った(笑)
作画で避けずに触れてみると
きっとアニメの視野が広がるでしょうw
アニメ好きなら見ておくべき名作?
うん、アニメ好きなら見て損はない迷作でした!