STONE さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
一緒に作り、一緒に食べる楽しさ
原作は未読。
いわゆるグルメもので、主人公が料理人ではなく、異世界やタイムリープなどの特殊設定もない
日常系グルメもの。
アニメに限らず、漫画も含めて日常系グルメものは食べる方に特化したものと、食べると作るの
両要素持つものとがあるが、前者は割とジャンルや地域など特化傾向が強いのに対して、後者は
バラエティに富んでいるものが多く、本作もジャンル的には和洋問わない色々なものを作って
くれるが、内容からして家庭料理に特化しており、手軽な食材で作れるものばかりだったのが
印象的。そのためか割とすぐに真似できそう。
単なるグルメものに収まらず、料理を通して、親子の絆やしつけ、教育といったものも描かれて
おり、料理自体も一緒に作り、一緒に食べるという行為自体が教育の一つになっているみたい。
料理の方もほとんど何もできなかった犬塚 公平が、最初は米炊きから始まって、終盤には魚を
さばけるようになるまでと、成長具合を見せてくれる。
キャラは皆いい人ばかりの優しい世界で、娘の犬塚 紬などはまだ5歳ということで友達との
トラブルがあったりするが、友達の親もモンスターペアレンツのようなキャラではなくて一安心。
この紬に関しては基本的には可愛くていい子だが、時折感情剥き出しで駄々をこねるところなどが
結構リアルだった。自分だけの設定を作ったり、即興の歌や踊りもこれぐらいの年齢らしい。
ドラマとしてはあえて犬塚親子に焦点を絞り、その他の部分はほのめかす程度で終わっているが、
その行間が結構気になる。
その最たるものが飯田 小鳥の犬塚 公平への好感情。純粋な恋愛感情にも見えるし、いなくなった
父に代わり父性的なものを求めているようにも思える。
公平の友人である八木 祐介も、公平との亡き妻である多恵の関係を応援していたようで、それで
いて多恵に対して思うところもあったかも?と思わせるような感も。
この祐介と、小鳥の友人である小鹿 しのぶも年齢差がありながら、なんだかんだで妙に気が
合っており、今後関係性に変化があるかも?と思ってしまいそう。
2018/10/21