DEIMOS さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
若干の非現実設定を取り混ぜた青春アニメ。
PAWorks作品といえば、現実世界を舞台にした青春アニメ(true tears、tari tari、花咲くいろは、グラスリップ)が有名で、それらは全て視聴&聖地巡礼済みだが、本作だけはリアルタイムで見るのを忘れていたので一気に視聴。
舞台は、true tears, tari tari, グラスリップなどと同じリアルベースの学校生活が基本となるが、本作は、海中での生活が可能な人種と普通の陸上生活をしている人種との交流を描く。この「ちょっとした非現実感」が、他の青春作品にはないスパイスとなっている。海人と陸人の子供は海人の能力を失うので、海人は海人同士で結婚するのが掟、でも、ロミオとジュリエット的恋愛が必然的に発生して、、、というのがストーリーの主軸。恋愛相関図は、「あの花」のように循環図に近いが、時々競争が発生(AがBを好きで、BがCを好きで、CがAを好き、DもAを好き)。
前半の13話で陸人と海人の交流と祭りを一緒に企画するというtari tari的展開で友情と恋愛のベースを描いたのちに、一気にぶち壊し、
後半の13話で、壊れた絆を修復していく、という構成。
中盤とラストのクライマックスに2度祭りを用いている構成は素晴らしい。なるほど、と唸った。
PAworksの作画は、いつもながらブレがない。作画アニメと言えるレベルではないが、十分に満足できる。聖地は、和歌山県らしいが、特定の現実の街をフィーチャーしたわけではないので、厳密には聖地というより、背景参考地、と行った方が正しいだろう。