タック二階堂 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
落語家三代に渡る壮大な人情ストーリー。
八代目八雲に弟子入りして早十年、
ひよっこだった与太郎もいよいよ真打に昇進。
襲名するのは、八雲の兄弟子であり
小夏の父親でもある「助六」の名だった。
順風満帆のようにも見えるが、そうもいっていられない。
落語はいまや時代に取り残されつつある。
父親がいないまま母親となった小夏のことも心配だ。
三代目助六となった与太郎は自らがたぐり寄せた縁を
しょって立つことができるのか……?
(公式より)
というお話。
1期放送からちょうど1年。待望の2期です。
1期の終わりから10年が経過したところから
始まります。まあ、上のあらすじでだいたいのことは
わかりますが。
新たに登場して絡んできそうなのは、上方落語を
廃業した円屋萬月と助六に新作を書くと言う
作家の樋口栄助、そして小夏の子・信乃助でしょうか。
立ち上がりとしては文句のつけようがない出来。
ようやく今期の本命作品が登場した感じです。
=============最終話視聴後、感想です。
時は流れ、信乃助は菊比古を名乗り二つ目に。
そして与太は助六から九代目八雲を襲名。そのお披露目と
新しい寄席小屋のこけら落としで団圓というお話。
ある意味、時代を駆け抜けた名人たちを松田さんの
目から見ているような感じでした。
2期モノでしかも題材が落語という、おおよそアニメ
では受けないだろうと思われる作品でしたが、本当に
力の入った素晴らしい作品だったと思います。
まあ、無理をすれば信乃助編の3期を作れなくもない
でしょうが、これはここで終わるのがスッキリとして
いいでしょう。続編を望むのは野暮ってもんです。
忘れられない作品となりました。