DEIMOS さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ホモアニメの衣を被った良作アニメ。
ホモアニメ、そう断じるのは表面的な見方にすぎない。
GPファイナル優勝の有名ロシアスケーター(ビクトル)がパッとしない日本人スケーター(ユーリ)のところに来て、コーチになり、一緒にGPファイナル優勝を目指す、という話。
一見すると、ビクトルとユーリのボーイズラブ的演出のみが強調されているように感じるが、普通のスポーツアニメとしてもよくできている。特に、序盤の目まぐるしい展開は、他のアニメではなかなか見られない。
また、ホモアニメの裏側には、作画アニメの顔があった。OPの作画には、度肝抜かれた。カッコ良すぎる。途中、省エネ回では、CGのスケートシーンが多用されたが、やはりCGでは感動しない。トップアニメーターによるフィギュアシーンはそれだけで感動モノ。後半、スケートシーンが増えすぎて、作画が崩壊気味になったところもあるが、うまく過去シーンをつなぎ合わせながら、最後まで走りきった。作画スタッフの頑張りに拍手を送りたい。
フジテレビがフィギュアスケートを盛り上げるために作った商業的宣伝アニメの顔もある。実際、実在する選手が解説やレポーターとして出演していた。アニメがそういったツールとして扱われるようになったということは素晴らしいことだ。