norimeru さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
家族愛 夏の風景 淡い恋 そんな簡単に 五光できない~
先日ケーブルで放送してたので、またまた観てしまいました。
気がつけば山下達郎のEDを幸せな気分になって聞いている、やっぱりそんな良作です。
(達郎といえばクリスマス・イブも有名ですが、アルバム「FOR YOU」で育った世代には夏なんですよね。)
大きな食卓で一族そろって食事をとる、この家族愛が暖かく感じられます。
侘助の登場で、一度引っくり返されてしまうこの食卓。
栄おばあちゃんの死後、最後の戦いを前に侘助も一緒になって食事をします。
お葬式に「ハッピーバースデイ」を歌ってもいいと思えるぐらいの一族の絆が、この食卓に表されていたみたいに思えます。
長野県が舞台のこの作品、高校野球の予選も織り込みながら描かれるいい感じの風景です。
意図的なものがあるかと感じるぐらい良すぎる風景ですが、確かに惹かれてしまいます。
高3の夏希が高2の健二に婚約者のふりをさせ、田舎の実家に連れて帰る(高校生ですぜ??)。
あて馬から少しずつ好意を持っていく変化は、風景に溶け込んで微笑ましい描写でした。
大事な「OZ」のシステムメンテを高校生にバイトさせちゃだめだし、花札勝負はそれこそ運の勝負だし。
(もちろんレアアイテムを身にまとってはいるけれど、それってイカサマに近いんじゃ・・・。)
などなど、突っ込みどころは多いと思いますが、あまり深く考える必要もないかと。
アニメはノンフィクション作品じゃなく、ここぞのときは主人公有利な物語でいいので・・・・。
あと、私はデジモン「僕らのウォーゲーム」知りませんでした。
で、確認のためちょい観したのですが、こりゃよく似てます。
監督さんが同じでなけりゃ、私も心配です。
でも、サマーウォーズのこのシーン、「74」が点滅して「75」になるところ、どんどんウィンドウ(でいいのかな?)が増えていくところ、何回見ても感動モノです。
ウォーゲームの同シーンも素晴らしいですが、より洗練した描写に思えます。
きっと細田監督は、このシーンがご自分でも大好きなんでしょう。
デジモンはかなり限られた世代相手の作品だったので、鑑賞対象の広いサマーウォーズでもう一度トライしてみたかったのかと勝手に考えたりします。
というわけで、この作品、ジブリ以外で再放送が何回も可能な、長編日本アニメの良作であると思います。
お勧めです。