デリダ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1クール使った贅沢な序章
原作は未読です。
このアニメはさしずめ原作から見れば備忘録といったところでしょうか?
なかなか楽しめました。
これは2期を期待しますね、これからが本編だって感じ!
世界観は異世界、人間同士のまおゆうって感じです、ただしワンサイド。
あとしょっぱなからアニメ視聴だけでは解説不能な存在で
人間の相棒である精霊が登場します。
剣と魔法は異世界の鉄板ですかね〜
ああ、綺麗だと思ってしまうほどの戦闘シーンの血しぶきは見ものです、
あまりアニメで血のみをメインで見せるように扱ったシーンを見たことがないので。
アクションものなので作画は安定してますし、
この短い期間で監督さんの火と血に対する意気込みは伝わってきました。
主人公は三国志バリの知将なのですが、
血を流すことを指示しつつもそれを否定するといった設定です。
キャラはいいですよ、なぜこうも頭いいキャラはスケべを隠れ蓑にするタイプが多いのか、、、
あ、いやこの作品の主人公は一味違って本当にただのすけべです。
下ネタが妙に生々しいのもこの作品の特徴なのかな、笑
まあこれだけなら割と並みある作品かなとも思うのですが
ここで続きをすごく期待してしまうのはやっぱり精霊!
けなげなんですよ、これまた、、、、いいとこでいいことを言ってくれる。
こんなんパートナーにいたらだいぶ人として強くなれる気がしますよ、僕は、、、、
その精霊の設定が超きになります!
主人公は中世から近代の境目の文明のような時代に
科学的って口癖のように言うんですが、
こんな論理的な作戦の立て方や状況把握をするのにもかかわらず、
めっちゃ非科学的なものが目の前にいるじゃないですか!
いやいや、この世界は精霊も前提で科学の概念が構成されているわけだから、
僕らからしたら非常識な存在もこのアニメの中なら常識なのかなとか思ってましたが
{netabare}中盤で精霊と宗教に関する話に触れるところがあるんですよね、
人の思考性は宗教によって拘束されていて、
その不自由さの正当性の担保を自らの一部である精霊に委ねていると。
あ、一本取られたな、と思いまいした。
これは戦争をしている国同士の思想の対立のみならず
民族や宗教的な否応ない対立をはらんでいてなんとも興味深い。
この際だから書いてしまえば
最後の王女からの衝撃の一言も幾つか似たような歴史上の出来事はありますが
日本なら、例えば、そうだな日本史の中の江戸幕府が倒れる時に動いた勝海舟を背中に感じるような話でした。{/netabare}
原作の方はただ流行りにのった発想だけに頼らず
史実に学んだかのような重厚な物語を予見させてくれます、、、
とにかく2期!2期をロングスケールで頼む!
近頃多い主人公最強物語やりきらない系から抜け出してくれ!
原作読むしかないのか、、、?