遅咲き さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アイラにどっぷりつかれる人ならすすめる
感動するとのことみてみたが、最終回でなく1話目が一番なけた。理由は想像していたこのアニメの一番やりたいことを読み間違えたからだと思う。人工知能持ちのギフティアがアニメの話の中心であり、約9年しか生きられず寿命がせまるとワンダラーになり手に負えなくなる。外見は人間なのに、中身は私たちが使っている現実の機械と同じく耐用年数がありそれに近づけばボロが出てくる。内容は約9年やらワンダラーやらのギフティアの運命からあらがい、最後は決まりきっていたギフティアの運命を壊す感じだと考えていた。マーシャのワンダラー化のとき理性を取り戻したり、OSを入れ替えても人格が残ったりするんじゃないか、なんて。
キャラは個性豊かであり、醍醐味であるキャラの成長はツカサとアイラが中心。アイラの目つきがいちいち可愛く、心の変化がよくあらわれてたね。
アイラがギフティアの回収時にかける「大切な人と、いつかまた巡り会えますように」は、願いであり相手を安心させるための送り言葉なのに、仕事がらギフティアの運命をよく知っているアイラがツカサに言葉を教えるシーンはすごく心が苦しかった。
音楽は入り方や歌詞がよく内容とマッチしてた。特にring of fortuneはアイラの立場になって聞くと泣ける。朝焼けのスターマインの最後の口パクに最終回「くる!」と身構えた奴は俺だけじゃないはず。
最後はシンプルな終わり方だったけどそれに至るまで、OSの取り替えによる人格の変化、寿命がせまることによるワンダラー化、という現実をツカサは見てきたことでもうどうすることもできなくなったと考えれば仕方ないのかも。ツカサがアイラに2人でどこか遠くに行きたいなどと若者のかけおちみたいな発想をしたけど、思いとどまることができたのが象徴的。
総合的にみて、アイラに時間をかけた割にはシンプルな終わり方だったことが評価の低い理由かな。アイラというキャラにどっぷりつかれるかどうかで評価は変わると思う。
雑談
正直ring of fortuneの歌詞からギフティアの運命を覆すエンドだと考えていた。歌詞では「ずっとこのままふたり 寄り添って
運命の輪 繰り返せば 想いはやがて繋がるよ
答えを探し 未来へ願い続ける
迷わないで 信じていて
想い出は本物になるから」となっている。歌詞で出てくる「想い」はいつも日常で使っている「思い」でない。調べると意味は違く「思い」は頭で思うことであり、こっちの「想い」は心で思うこと。勝手に考えたEDがこんな感じ。
エンドは本編とほぼ同じだけどパートナーはOSを入れ替えたアイラ。約9年周期で別れを観覧車で繰り返す。ここは「ずっとこのままふたり 寄り添って
運命の輪 繰り返せば」から取ってきており、観覧車を運命の輪。時は過ぎ、話は定年退職するツカサの最後の仕事にアイラの回収、または老後の最後の思い出にアイラと観覧車に乗る。アイラに教えてもらった言葉を懐かしみながら言った後、なぜか今のアイラが知るはずもない入社したてのツカサについて話し出す。「思い」は頭で思ったことをさしOSをさす、「想い」は心で思ったことをさしアイラの気持ちがついに繋がる。
こんな感じのこと考えてたんですが、飛躍し過ぎでしたね笑