0211 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ゆゆ式の感想と考察
○感想
皆様がおっしゃる通り、始めは普通の日常アニメだと思っていたが、何となく見続けている内にいつの間にかどっぷりはまっている、そんなアニメだと思う。
私はゆゆ式は8ヶ月前に初めて見たが、その時は、最初、3話あたりまでは普通の日常アニメだな、と思っていた。だが、何となく見続けているうちに気が付けば12話になり、見終わってしまった。
「え!?嘘だろ…?彼女たちの日常はどこへ消えた?」見終わった直後はこんな気持ちだった。そして、気が付けば即2周目を見ていた。後から思えば、これが難民と言われる所以なのだろう。
そして現在、6周目に突入してしまった。しかし、不思議と飽きは来ない。なぜかいつも満ち足りた気分になれる。恐ろしいアニメだ。
○考察
なぜゆゆ式はここまで人を引き込むのだろうか?自分なりの答えを出してみた。
まずは、後半になるにつれて3人の間の微妙な関係(唯と縁、唯とゆずこの関係の微妙な差)が露わになってくることだろう。それを象徴するのが、第5話「唯と縁 とゆずこ」だ。縁とゆずこの間に空白があるのだ。ゆずこは微妙な疎外感をたびたび感じているのだ。それを知ってからまた見ると、行動の一つ一つを見返してみたくなるのだ。そうすると、2話などで、情報処理部の席の配置が、ゆずこ 縁 唯(唯と縁は同じ画面を見ていることが多い)となっていることに気が付く。
そして、後半になるにつれて下ネタや奇怪なネタ(唯の頭の形をしたチョコなど)が増えていくことも答えの1つだろう。百合ネタも多めだ。それらのネタは誰が発するのかと言えば、それはゆずこだ。ゆずこは上で述べたように、時折疎外感を感じているからか、たびたび壊れてしまう。このような、ゆずこの正体の掴めない絶妙なキャラが、またゆゆ式を面白くしている。
さらには、情報処理部グループと相川グループの関係の変化が最初は敵対とまではいかないが、好意を持たれていなかったのに対し、後半ではすっかり打ち解けている。何となく、見ている側まで相川グループと打ち解けたような気持ちになる。
○音楽
ゆゆ式の音楽は大変素晴らしい。特に、EDの「Affection」だ。Affectionとは、愛情、優しい思いを意味する英単語だ。この曲は普通に聞いているだけで楽しめるものなのだが、ぜひ歌詞を注意深く聴いて欲しい。歌詞がゆゆ式の世界観とぴったり合致するのだ。特に、最後の「ありふれた言葉だけど 優しさ伝わるよ 少し照れちゃうけど いつもありがとうね」の部分に感銘を受けた。本当に素晴らしい。
○結論
この作品に出会えて良かった。人間関係をリアルに描きつつも、それを良い方向に帰着させるのを見て、勇気をもらえた気がする。本当にありがとう。