kuroko85 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
石ノ森009に対するオマージュ
現代(すいません、2013年の作品を今頃!)の
サイボーグ009を満喫しました。
印象としては、甲殻機動隊の神山監督による
石ノ森009に対するオマージュ的な作品です。
(漫画のプルートと同じものを感じました)
00ナンバーのキャラクター原案ひとつとっても
見ごたえがありました。(ついでにバルモア博士も)
ピュンマとか結構いい味出していました。
いい意味でただの黒人
※ただ、特殊能力の出番全く無です。
舞台はTVシリーズから30年程経た現代を
設定していると思われ、00ナンバーサイボーグは
ギルモア博士の正義の戦士と言う役割から
現実世界の職に就いているところが、設定の妙!
※正義の戦士も時代の荒波に抗いきれず、
しっかりリクルート!
002等はギルモア博士と袂を分かち、
ペンタゴン所属と言う設定。
チャンチャンコは中華料理店のオーナーで大富豪。
※流石に皆いい職付いています。
それに比べて009は、、、
内容は宗教や遺伝子レベルによる啓示とシンクロして
少し難解ですが神山監督らしいと思いました。
(神山監督は劇場版よりTV版の方が良さが出ると思いました。
連続物でしたら、
上記のような難解な設定も補足ができたと思います)
この作品で更に特殊すべきはその画像の素晴らしさと
カット割りやアングルによる演出の妙!
ハインリッヒが、ピュウマの足跡を他のメンバーに
語って聞かせているシーンのアングルなんかは
完全に視聴者心理の誘導ですね。
最初009の学生服でドン引きし、皆このまま
私服で行くのかと思いきや、やっぱり山場には
お決まりの真紅のスーツに黄色のマフラーの演出は
私達おじさん泣かせ!
こちらもしっかり誘導されてしまいました。