pio さんの感想・評価

4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

良い意味でアニメらしくない、評価の割れる名作

ネット上の評価が真っ二つに割れている恋愛もの。
これは人により合う・合わないが激しいためであると思います。
私は好みに合致したため、良い評価としています。

とりあえず言える事として、

・３話まで見て続きが気にならなければ合わない

と思います。
以下、私が個人的に感じたこの作品の良い点・悪い点と、
賛否両論点について述べます。

＜良い点＞
・作画(良く言われている事ですが)
・音楽(OPだけでなく、劇中BGM含)
・登場人物の死や、重病などの展開がない。
・１クールと短い中で濃密なストーリー

＜悪い点＞
・一話だけでは引き込まれない(ヒロインがただの陰気＆電波だと感じてしまう可能性)

＜賛否両論点＞
・魔法やファンタジー要素が一切なく、地味。
・ヒロインの心情描写が生々しく、かつ丁寧でリアル。
　二次元の女の子的な描写(性格に悪い部分がほぼ無い)が好きな人は、
　感情移入しにくい。
・明るいシーン・ギャグシーン等は皆無。
　終始シリアスかつ重たい展開が続く。

＜個人的な感想＞

・他の岡田麿里の作品として、とらドラ・凪のあすからも視聴しましたが、
　私はtrue tearsが最も完成度が高いと感じました。中だるみ無しで、
　１クールでよくまとまっていると感じたからです。

・主人公が優柔不断であるのは確かですが、年頃の高校生であり、
　{netabare} 比呂美が他人に好意を抱いていると思った {/netabare}訳ですから、
　他の人に目移りしてしまうのは仕方のないことであると思います。
　

＜まとめ＞

・賛否両論点で挙げた点について興味が湧く方
・アニメ的・記号的なキャラではなく、しっかりとした心情描写に基づく
　キャラによる恋愛ものが見たい方

には、是非オススメしたい作品です。きっと心がヤキモキする様を楽しめると
思います。