「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編(TVアニメ動画)」

総合得点
83.7
感想・評価
1245
棚に入れた
7519
ランキング
314
★★★★☆ 3.8 (1245)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

薄くなってしまったかなあ

 原作は未読。
 分割2クールものの後編で、。前半はそれなりにていねいな描写をしている感があったが、
後半である本作は無理矢理展開を押し込んだ感が強く、全体的に駆け足気味。
 基本的な設定は相変わらず面白いが、展開自体は今一つひねりが足りない印象。
 特に前編にはあった現実世界(日本、及び実在する列強)における政治劇や自衛隊を巡る様々な
問題などは話に奥行きを与えている感があったが、その辺は見事に無くなったしまった。
 異世界の帝国側はそれなりの政治劇があったが、こちらもゾルザル・エル・カエサルの暴走と
いう判りやすいものに終始してしまった感じ。
 個人的には前編においては皇帝であるモルト・ソル・アウグスタスの存在が不気味であり、
実際の戦闘では自衛隊に及ばなくとも、様々な策謀で自衛隊を苦慮させそうな印象があったの
だが、蓋を開けてみれば単なるいいお爺さんで終わってしまい、なんとも勿体ない。
 それこそ自衛隊とゾルザルを争わせて、漁夫の利を得るぐらいの行動を期待したんだけど。

 情報量の多い原作をアニメ化する場合、どこか省略せざるを得ない部分があったりするけど、
本作は主役である伊丹 耀司のヒロイックファンタジーに割り振ったような印象で、前半は
炎龍を、後半はゾルザルを悪役に据えた判りやすい話になっちゃった感じ。
 まあ、そういう割り切り方をして観ると、終盤の自衛隊の講和派議員の救出作戦や、伊丹達の
ピニャ・コ・ラーダ救出劇などはそれなりに痛快であったけど。

 最終話において日本側と異世界側において、幾つものカップルが成立していたが、この辺も
出会いこそ描かれていたものの、その後どうやって愛が育まれていたのかが描かれていなかった
ため、正直なところ、「ふーん」ぐらいの印象しか残らなかった。
 帝国の行く末、日本との関係、そしてゲート自体の今後など、放りっぱなし感が多々だが、
とりあえずの締めとしてはまあいいところで終わったんじゃないかと。

2018/06/24

投稿 : 2018/06/24
閲覧 : 324
サンキュー:

5

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