STONE さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とある地方の日常的光景?
原作は未読。
メインモチーフは駄菓子のようだが、物によっては「駄菓子ではなく、普通の菓子では?」と
思うような物や、菓子ではないものもあり、駄菓子屋で扱っているもの全般が対象といった
感じ。
実はテレビ放映時は駄菓子に関するうんちくが薄い印象があった。その時は漠然と
「掘り下げが弱いのかな?」と思っていたが、再視聴するとそんなに浅いものではなかった。
どうも薄いと感じたのは30分番組では扱われる情報量が少なかったようで、質より量だった
みたい。こればかりは原作がある作品ゆえに致し方ないのかな。
作品舞台は地方の田舎のようで、この地方感のある雰囲気がなかなかいい。
メイン舞台である「シカダ駄菓子」の寂れた感じもいいが、「喫茶エンドウ」のいかにも
田舎にありそうな喫茶店もいい味出してる。
主要キャラが主人公である鹿田 ココノツの父、ヨウを入れても5人とかなり少なめ。
加えてギャグものゆえに全体を貫くストーリー性は弱く、各話の展開もあまりダイナミックな
ものではないため、やや地味な印象。
キャラが少ない分、一人一人の印象度が強いが、ココノツがやや受身なタイプなのに加えて、
遠藤 豆が主要キャラの中ではやや登場頻度が少ないせいか、どうしてもヒロイン二人の方が
印象が強い。
メインヒロインである枝垂 ほたるはボケ担当といった感じで、誰も羨ましがったり、
望んだりしていないのに、一人悦に入った感じのドヤ顔が好き。
ほたるが変人な分、対照的に常識人なのが遠藤 サヤで、必然的にツッコミ役といった
ところ。駄菓子関係に一番詳しくないのに、遊びの才やくじ運に秀でていたり、軽そうな風貌に
反して、純情な内面など、ギャップの固まりといった感じで、これまた魅力的。
年齢不詳なほたるはともかく、他の3人は高校生のようだが、いわゆる学校描写がまったく
出てこないというのも珍しい。
2018/04/01
2020/07/25 誤字修正