「無彩限のファントム・ワールド(TVアニメ動画)」

総合得点
76.1
感想・評価
1215
棚に入れた
6657
ランキング
740
★★★★☆ 3.6 (1215)
物語
3.2
作画
3.9
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バトル要素の弱いバトルもの?

 原作は未読。
 当初はコメディテイストではあるが、それなりにバトル要素のある退魔ものかと思って
いたが。。。
 通常、第1話はその作品の基本的カラーを見せてくれるものが多いが、その第1話からして
川神 舞が巨乳でどうやってリンボーをこなすかだから、「ああ、そういう作品か」と思った
次第で、以後もコメディ色が強く、ファントムとの対峙もあまりバトルらしいバトルはないと
いった感じ。
 登場するファントムからして、人間に迷惑を掛けるぐらいの存在がほとんどで、いわゆる
殺伐とした雰囲気は皆無。まあ、終盤のエニグマは別でしたが。
 ただ、原作はもっとシリアスなものらしく、この辺の路線変更はどういう意図があっての
ことだろう?。まあ、原作ファンはかなり困惑したのでは?。

 前述の舞の巨乳に代表されるように、エロティックな描写も多いが、あまりこういった部分を
強調しない京都アニメーションにしては珍しい。それを表現する作画もなかなか良い感じ。
 キャラはそれなりに魅力的だったが、個人的には対ファントムにはまったく役に立って
いなかった感のあるルルが、コメディ要素にはいい味を出していた感があった。

 一方、ストーリーの方は単話自体は無難なものではあるが、そう悪くない。
 しかし、全体を通してはやや平坦で、終盤になって唐突にシリアス要素が強くなるなど、
まとまりに欠いた印象が強い。

 いわゆる幽霊、お化けの類は、肉体こそ持たないものの独立した意思を持つ存在として扱う
作品もあれば、心理学や脳科学の領域に触れて、それを目撃した者の中においてのみ存在すると
する作品もあるが、本作におけるファントムはその両方に踏み込んだような存在で、その辺の
設定が興味深かった。
 そういう意味では一条 晴彦の残念知識(笑)もそれなりに意味があったのでは?。

投稿 : 2018/02/12
閲覧 : 324
サンキュー:

4

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