ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
地味だけどノイタミナらしい作品
原作未読
実写映画がかなり話題になっていたので
覚えている方も多いかと思います
辞書の編集というちょっと変わったお仕事をめぐる
波乱万丈の物語!
・・・というわけではありません
作中では渡世を海に喩え
辞書をそこに漕ぎ出す一艘の船としていましたが
作品自体も静かで穏やかでありながら茫洋と横たわる大海原を
一漕ぎ一漕ぎオールでじっくりと進んで行くような
そんな波乱万丈からは程遠い物語でした
起伏のある物語を好む人には
だいぶ物足りなく思えると思います
爆発的に人気の出るような作品ではありません
それでもこういうアニメもあっていいと思います
こういうある意味意欲的な作品は
ノイタミナにしかできない感じですよね
ジャンルとしてはある意味日常系に近いのかもしれません
日常系というジャンルに属するアニメの大半が
女子高生やなんかにフォーカスを当てているのに対し
ちょっと変わったサラリーマンの日常を切り取った作品という感じ
正直に言って中盤退屈気味だったのですが
終盤に発生したトラブルを見て
なんだかすごく親近感を覚えて
ちょっとだけ持ち直した感じです
{netabare}出来上がった辞書にミスがないかを
人海戦術で細かくチェックしていく作業
あの作業と似たようなことを私もやっています
私の場合は辞書の編集ではなく
参考書の誤植探しや入試解答の作成協力で
名前のあるえらい先生が執筆したものを
誤字脱字や計算ミスおかしな言い回し等がないか
細かくチェックしていきます
しかし辞書にしても参考書にしても
一般の書籍に比べて誤植が許されないジャンルの出版物なので
そのチェックはとても重要なものです
重要なのはわかるのですが
目を皿のようにしてあるかどうかもわからない間違いを探すのは
なかなかに骨の折れる作業で
苦労のわりに何も見つからないことの方が多いです
ですが、どうせ問題ないだろうと嵩を括っているわけでもないのに
自分がチェックし終わったところに
後から誤植が発見されたりするとかなりへこみます
そしてどんなに頑張っても本に名前は載りません・・・
作中でバイトの人海戦術で細かくミスを探す姿をみていたら
それまで辞書編集なんていうのは
自分とは全く縁遠い世界だと思っていただけに
急に親近感が湧いてきました
どちらかというと主人公ではなくバイトさん方に対してですがw
自分のあにこれのレビューを見返してみたら
ずっと前に書いたものから誤字脱字誤変換の類が見つかったりします
こういう細かいミスをゼロにするのはかなり難しいですね
皆さん私のレビューでそれらを見つけたらぜひご一報ください
バイト代は出せませんけどね!{/netabare}