oneandonly さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゆるふわ感とリアル・シリアスを交換した印象
世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:7
キャラクター:7
情感:5
合計:30
少女は、知らなかった。
将来、当たり前のように家業をついで、ずっとこの場所で
このままでいられるんじゃないかって、無意識のうちに感じていた。
そうであればいいと、願っていた。
けれど、幼なじみも友達も、少しずつ変わっていく。
少しずつ、大人になっていく。
家族がいて、商店街の人たちがいて、変わらないものと変わっていくもの。
高校3年生の春。
そんなことを思いはじめた少女は-恋をする。
北白川たまこは、知らなかった。
それは、「宇宙の入り口」に立ったような感覚。
そして少女は、一歩を踏み出す。
たまこ、むけました。
(公式ページより)
評判の良い作品なので、TV版に続いて本作を視聴しました。
TV版はこれでもかというゆるふわ感が心地よい作品でしたが、劇場版はTV版でほぼなかった恋愛要素が中心となり、天然天使だったたまこが普通の恋に悩む乙女になっていく、リアル・シリアスに傾いたお話でした。
私は純愛物が苦手なので点数が伸びず終いで、好きな方にはかたじけねえ。
TV版の感想で書いた懸念が的中してしまったのですが、{netabare}相手がヘタレなもち蔵というのがまず応援しにくかったです。たまこも天然天使の殻を破ればもち蔵のことは好きだったわけで、好き同士の二人がカップルになるという何の波風も立たないストーリー。王道なんですけど、2時間あればもう少し魅せる展開があっても良かったのではないでしょうか。みどりとの関係も障害にもならなかったし。なぜもち蔵が良いのかはわかりませんが、このあたりがTV版から微妙に描かれたみどりやかんなのキャラのほうが好きになってきましたね。{/netabare}
安定の京アニ作品ですのでもちろん水準はクリアしてきましたが、ゆるふわ感が持ち味な作品だったので、そこを削がれたのが大きいのかも。(ハルヒ消失のような)期待していた化け方はしなかったです。
純愛物が好きな方にだけ、おすすめします。
<2019.1.11追記>
現実世界+αのない世界観であり、MAXの7点(音楽、作画もMAX)は高いと思いましたので微調整します。
(2016.12視聴→2019.1調整)