STONE さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態：観終わった
ドラマ性重視は継続
原作は未読。
「ゆるゆり なちゅやちゅみ！」(以後「なちゅやちゅみ」と表記)以後、制作会社、スタッフが
変更されて、かなり色合いが変わったが、本作もそれが引き継がれている感じ。
全体的に日常感が増しており、そのためにドラマ性、萌え、ほのぼの感が強まっている。
このドラマ性が強まった恩恵を受けた感が強かったのが杉浦 綾乃。彼女の歳納 京子への
思いの描写が随所に見られ、それがとても愛らしい。
他にも京子のおちゃらけながらも回りへの愛が満ちあふれている行動などが印象的。
逆にギャグ度が減ったため、ギャグだから許される非現実的要素は薄れた感じで、
赤座 あかりのお団子ヘアの分離、吉川 ちなつの色々なものを吸い込んでしまう髪、西垣 奈々の
爆発ネタなどはすっかり影を潜めてしまった。そういう意味では良くも悪くも派手さは
無くなったみたい。
その分、笑いどころも現実的なものが多く、大室 櫻子のお馬鹿なところなどは以前より
クローズアップされていた感があった。
演出で印象的だったのは、8話の松本 りせをピックアップしたサイレント劇。
音声を廃して、映像と音楽だけでストーリーを見せていくそれは独特の味があった。
こういった演出は他作品でもたまに見られるが、いずれも印象に残るものが多い。
ここでピックアップされたりせが通常もほとんど声が聞こえないため、サイレントになっても
りせ自身はたいして変わっていないというのがまた面白かったが。
ごらく部4人のキャストだが、1期のスタートと較べて、随分と達者になったなあ、という
印象。
失礼を承知で書くと特に京子役の大坪 由佳氏は本当に新人であったため、それが顕著。
ただ、個人的には初期の棒読み的演技が一種の味となって京子らしさに繋がっていったため、
上手くなればなるほど京子らしさが減ってしまうという変なジレンマも感じたり。
