「それが声優!(TVアニメ動画)」

総合得点
65.8
感想・評価
538
棚に入れた
2540
ランキング
3171
★★★★☆ 3.6 (538)
物語
3.6
作画
3.4
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

やはり大変な世界だなと

 原作は未読。
 「SHIROBAKO」と同じアニメ業界モノだが、「SHIROBAKO」がアニメ制作という仕事を
軸に様々な職業を描いていったのに対して、こちらは声優という職業を軸に様々な仕事を
描くという逆の切り口なのが面白い。
 この仕事だが、本作で描かれただけでもアニメや外国映画のアフレコ、ゲームの音声、朗読、
ナレーションなど様々。現実でも意外なところで意外な声を聞くことがあってびっくり
することがあるが、声の仕事も色々あるものだなと改めて思ったり。
 またこういった本来の声の仕事と並行して、イヤホンズに代表される顔出しの仕事が
描かれるのも興味深いところ。

 基本的にはコメディタッチであるが、業界のシビアな面もちゃんと描かれており、改めて
大変な世界だなということを痛感。
 それを象徴するのが最終話の13話で、12話のライブ成功で締めてもいいところを、
主人公である一ノ瀬 双葉が業界に残れるかどうかの査定を、更にその結果もギリギリであると
いうシリアスな締め方に、本作の伝えたいことがあるのかなと思った。
 私的な話だが、昔声優の知人がおり、ある作品のレギュラーを得るまでには至ったが、結局は
その後が続かずに廃業することになったが、それなりの地位を得て、それを継続させている人が
ごく一握りであることがよく判る。
 そんな大変な世界で、頑張りながら成長していく少女達をうまいこと描いていたように
思えた。

 実名で登場するゲストキャラも楽しみで、彼らのプロとしての心構えなどもなかなか
興味深かった。
 この辺は中心キャラである双葉、萌咲 いちご、小花 鈴の中の人にとっても実際に、いい
経験になったんじゃないかという気がする。
 ゲストキャラと言えば、原作者のあさの ますみ氏が、声優である浅野 真澄氏であるため、
毎話モブキャラで登場していたのも面白い。

 全体的な雰囲気はやや地味な印象だったが、よくまとまった感のある作品。

投稿 : 2017/05/14
閲覧 : 278
サンキュー:

7

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