シャベール大佐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ちょっとおまけして褒めてあげたくなる作品
和風な設定の魔法少女バトル物。
シンプルなストーリーで1クール12話を綺麗にまとめていて、普通に面白かったです。
キャラデザのセンスにはややギャグ作品っぽい雰囲気があったり、序盤の内容では、主人公が裸になって恥ずかしがる場面がお約束ネタみたいになっていたりして、どこかB級感のある軽い作風なのですが、ストーリー全体には、親子愛、あるいは家族の再生を描くという、しっかりとした背骨のようなものが通っていて、最後まで観終わったときには清々しい気持ちになれる、なかなか良い作品でした。
キャラは、主人公の皇まとい(といちゃん)、その親友の草薙ゆま(ゆまちん)のコンビ、どちらにも好感が持てました。特にゆまちんは、いつも元気いっぱい天真爛漫な言動で、ときにはメタ的なギャグなども交えて、作品全体を明るく盛り上げてくれますが、といちゃんのためには真剣になる友達想いの一面もあり、とても良いキャラでした。声を担当した大空直美の演技も上手だったと思います。
音楽は、和風っぽさのあるOP曲、スフィアの歌うED曲ともに、この作品に合っていました。また、EDの映像は、この作品の優しい部分が表現されていて結構好きでした。
全体的に、ストーリーもテーマも作風も、無理にカッコつけたりしていなくて、素直で正直な優しい作品という感じがしました。内容的には絶賛するほではなくても、ちょっとおまけして褒めてあげたくなる作品です。