STONE さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
楽しい春夏の日々
原作は未読。
基本的には1期の持ち味を踏襲しつつ、脇キャラの比重が高まった感じ。
この脇キャラに関しては新キャラの久世橋 朱里や、1期ではモブ的存在だった松原 穂乃花が
本格参戦したりするが、いずれもすぐに魅力発揮。
久世橋に関してはその真面目な態度と言い、先生版小路 綾といった印象。
穂乃花に関しては金髪好きという点において大宮 忍系と言えそうだが、あそこまで
おかしくはないみたい。
本作の中心キャラに関して、5人で仲の良いグループを構成しているが、その中で忍と
アリス・カータレット、綾と猪熊 陽子が一種のペアとなっており、カレンに関しては
パートナー的存在がいなかった。強いて言えばアリスがそうだったかもしれないが。
そう言う意味では穂乃花という存在は、メタ的には九条 カレンのパートナーとしての役割を
与えられた存在に思える。
脇キャラと言えば、忍の姉である大宮 勇の存在感も増したようだが、彼女に関しては
基本的には皆が純粋ないい子ばかりであるため、彼女のちょっとした悪さが逆に引き立っている
印象。これに関しては単に天然なのか、自覚した腹黒さがあるのか判りかねるものがあるけど。
よく2期ものでキャラが増えると既存キャラの存在感が薄くなることがあるが、そういう
こともなし。
ただ、忍の西洋趣味や金髪好き、綾の陽子への思いなど、各キャラの病気度?は激しく
なったようで、特に忍に関してはやはりおかしな娘だなと再認識。アリス、カレン、綾、陽子は
まだ個性的の範疇にあると思うが、忍に関してはちょっと異常性を感じさせる。特に買い物回や
海水浴での服装などはちょっと引きそう。
このキャラの特徴がより強くなったためにギャグ度は強くなった感じだが、それでいて
癒し度も落ちずと、高レベルでバランスの良さを発揮していた印象。
ストーリー的には春から夏までの日々を描いており、特に後半の夏での出来事が
クライマックスといったところ。
この夏の描写に関しては海水浴やアリス・カータレットと九条 カレンの里帰りといった
イベントだけでなく、特に何もない日常の光景が、日中の開放感や夕暮れの独特の雰囲気など、
非常にいい味を出していたと思う。
キャストに関してはアリス役の田中 真奈美、カレン役の東山 奈央の英語演技が目を引く。
特に早口スピーチはなかなかの見どころ。
この英語に関しては、最終話はイギリスを舞台にしていたが、1期の1話を思い起こさせる
ような印象深い回。EDのように5人でイギリスで過ごすようなことがいずれあるのだろうか。
OP主題歌の出だしの歌詞をちょいちょい変えてくるのも、なかなか心憎い演出。
彼女達の住居や学校界隈は臼井、実籾などの京成沿線エリアでそれほど馴染みはないのだが、
買い物などに訪れる津田沼や、お姉ちゃんと買い物をいた船橋ららぽーと、海回での御宿、
勝浦界隈は個人的には馴染みの場所で、その辺の描写はなかなか楽しかった。