ようす さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「損してるぞ、こんな冒険知らねェなんて。海賊ってのは自由に冒険するもんだ。このでっかい海を。」
2015年の冬に放送されたオリジナルアニメ。
ある程度ワンピースを見たり読んだりしたことがある人ならば、
現状がどうなっているかを知らなくても楽しめるようになっています。
正直ストーリーはあまりよくないなので、
ワンピースが好きな人に暇つぶしで観るなら勧めたい、という印象です。笑
ワンピースに興味ない人がこの作品を観て、
「もっとワンピースを観たい!」にはならんでしょうね(毒舌)ww
2時間の作品です。
● ストーリー
航海をしていると、
とある島で救難信号を出している美女たちを発見。
島に上陸をすると、
それはかつてルフィが破った相手・フォクシー海賊団だった。
フォクシー海賊団と再戦(ゲーム)をすることになったルフィたち。
しかしその裏でルフィたちを狙う海軍の作戦が動き始めていた。
ワンピースはずっと原作を読んでいます。
アニメはこういう特別篇だけ観ています。
フォクシーが登場した時には正直驚きました。
なぜなら、ワンピース史上1番つまらない話だったからです(私の中で)。
キャラもいまいちだしさ(私の中で)。
でもまあ、久しぶりに見るフォクシーは
そこまで悪いキャラではなかった気がしました。
ルフィはフォクシーのこと気に入ってそうだしねww
≪ 今回のラスボス~コーメイ~ ≫
今回はフォクシーはおまけ、
メインの敵キャラはコーメイというオリジナルキャラです。
海軍本部中将。
策略を用いた戦法を得意とする。
何も考えずに突っ走るルフィとは、
確かに相性が悪そう。笑
普通なら策略を考えるのってとても難しそうだけど、
単純なルフィ相手だとものすごく簡単そうに思える不思議ww
諸葛孔明を意識したようなキャラで、
特別な目新しさや斬新さはなかったかな。
キャラの☆は、
麦わら海賊団の魅力を加えて、評価を少し上げています。
オリジナルキャラ達だけなら、もっと低い。笑
cv.は市川猿之助さん。
こちらは、はまり役でよかったです♪
ワンピースのゲスト声優は
毎回上手な方が多い気がする。
≪ 面白い設定。残念な演出。 ≫
コーメイとのバトルは、
海軍基地のあるネブランディアという島が舞台。
詳しい説明は避けますが、
「能力者殺しの島」とコーメイが名付けていることから、
ルフィにとっていかに厄介な島か、
想像していただけるかと。
この設定はなかなか面白く、
次々とルフィを追いつめる策略にはワクワクしました。
それをどう乗り越えるんだ!?って。
さて、問題は演出面です。
コーメイがいかに難敵であるかを見せたかったのか、
『麦わら海賊団、絶体絶命!!』な描写が多い。
ルフィがピンチな描写も、とても多い。
確かにピンチなのですが、
あまり多用されると観ているこちらの緊張感がなくなります。
「どうせ誰かがなんとかして助けてくれるんでしょ?」な
ひねくれた思考が、緊張感をむしばみました。笑
果てには、ピンチでもないのにピンチに見せかける、
“ピンチ詐欺”までも。笑
さらっとしたピンチ詐欺ならギャグに変わるのでしょうが、
長い時間をかけてしまうと、ひどい演出でしかない。
演出で盛り上げようとするのは大事だけど、
演出を盛りすぎるのは悪。
コーメイとの決着をつけるシーンも、
正直どうでもよかったですww
今回は拳と拳がぶつかり合うような、
ワンピースによくある戦闘シーンはかなり少なめでした。
● 音楽
子どもの頃にワンピースが好きすぎて、
サントラにまで手を出したのが、
私のアニメ音楽好きの原点。
音楽担当の一人、田中公平さんは
オーケストラを使った重厚な音楽が特徴的。
(初代OP「ウィーアー!」も田中さんの作曲。)
田中さん作曲の曲はどれもアツいんですが、
その中でも昔から大好きな曲があって。
それが「許せないヤツとは、戦え!」の前半。
(さらに詳しい曲名がわからん…。
後半の曲もベースがかっこよくて好きだよ!)
これが今回流れた時は、
テンション上がったな~!!
かなり初期の曲だけど(サントラ2に収録)、
今使われても違和感ないのがさすがっす!
曲名が全然思い出せなかったので、
カセットテープを引っ張り出してきました。笑
久しぶりに聴くとどの曲もアツくて、
こりゃワンピースのサントラに再びハマりそうです(笑)
● まとめ
ストーリーは残念な仕上がりでした。
今回の見どころは一体どこだったのだろう…。
何事にも無気力なヘタレゾロは、目新しかったかなww
でも考えてみれば、ワンピースのアニメオリジナルエピソードって
毎回こんな感じだった気もする。笑