岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アニメ版「ショーシャンクの空に」+「はだしのゲン」
原作未読。
番組冒頭に「時代性を考慮した上の残虐な演出である」とのテロップが毎回で出るが、本当に残虐な内容で思わず顔を背けたくなる場面が何度もあった。特に前半の湘南特別少年院での、佐々木と石原の所業はあまりにもひどい。人間が人間に対してもつ悪意こそが、この作品のどんなに残虐な演出よりもひどく恐ろしく憎かった。
物語の前半、主人公たちの少年院での日々とあんちゃんとの出会いは、どこか映画「ショーシャンクの空に」を彷彿とさせた。後半の主人公たちが娑婆に出てからの苦難の日々は「はだしのゲン」を思わせる内容。時代的な背景か、今の感覚ではあまり理解できないような発言や行動もあったが、それも彼らの若さや愚直さ故なのかもしれない。
終戦後間もない混乱の時代、様々な理不尽や苦難に負けることなく立ち向かっていく若者たちの姿を描いた作品。「絆」という言葉がよく使われるようになった現代に、妙な違和感を感じていた私。そんな私から見ても、彼ら7人の生きる姿はまさに絆を体現したものであったと思う。