はっちゃん さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
色々と焦りすぎた名作一歩手前
本作と同じ方が原作を手掛けたシュタインズ・ゲートが好きなので視聴しました。
全体を通して早口でテンポが速いのですが、声優さんの演技がしっかりしていたので、むしろ話をサクサク進めるにはちょうどいいように思います。
毎回必ず問題提起か解決がなされるため、次々楽しく見ることが出来ました。
序盤から引き込まれる面白い作品でした。
ただ、個人的に感じた難点が2つほどあります。
まず、必要以上にこだわりすぎた描写。
登場人物たちが早口で会話しているシーンがかなり多いのですが、そのシーンで画に動きを持たせるために使われていた特殊な表現技法がやや不快でした。
例えば、カットごとにカメラの角度が上下左右に切り替わったり、延々2人物間でカメラが回転を続けたりというものです。
斬新さを出したかったのかもしれませんが、正直見ていて疲れましたし、途中から目を閉じて声だけを聴いていました。
もう一つ、原作が完結していない状態でのアニメ化と聞いた時点で予想はしていましたが、ラストが雑です。
折角ここまでストーリーを盛り上げてきたのに、よくわからない上に感情移入もしづらい終わり方でした。
志倉千代丸さんの作品に共通する主人公とヒロインのキスシーンも今回ばかりはまったく必要性を感じませんでしたし、意味不明でした。
グングン引き込まれるとても良い作品だったばかりに最後が非常に残念です。