harachan06 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
賛否両論ありますが、、、
言わずと知れた2016年最も売り上げた映画「君の名は」。これには賛否両論様々な意見があります。レビューというには正しいかどうか分かりませんがそれらについても少し触れながら作品の見どころを紹介していこうと思います。
この作品簡単に言うとSF恋愛アニメです。しかし、それだけならば他にもたくさんの作品があります。では、なぜ「君の名は」はこんな大ヒットを見せたのか。そこには僕の「言の葉の庭」のレビューにも書いたように新海作品の特徴である選曲とタイミングの関係があると考えられます。今若い世代に人気のバンドRADWIMPSを作中歌すべてに起用し、それが絶妙なタイミングで流れるというキャッチーな演出により観ようと思う心を動かしたのが第1点だと考えられます。
そして、賛否両論を生み出したキーワードは売れる作品という点です。しかし、これにはアニメに対する価値観の変化が売れるに結びついただけで必然と言える結果だったというのが僕の見解です。
様々な売れるアニメには様々な売れる要因が存在します。そこで必要となってくるのが王道と邪道のバランスです。例えば、以前の新海作品の代表作「秒速五センチメートル」では王道の恋愛にあえてハッピーな終わりを与えないという邪道とのバランスが作品の質を上げていました。今回で言えばただの恋愛ものにあえてタイムリープ要素を当たり前かのように当てはめることでそこに邪道とのバランスを作っているのです。つまり、新海作品はもともと良いものが多く、時代がようやく新海作品の良さに気付いたというのが結論です。
長々とこの作品について話してきましたが、この作品の僕の感想としてはようやくかという一言に尽きます。