Poplar.S さんの感想・評価
2.5
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
河童は可愛かった
河童のクゥと少年の康一、そして康一の家族とペットのオッサンとの絆。
そんな平和な日々に入り込むマスコミとのいがみ合い。
クゥは人間の世界で生きていけるのか。家族はそんなクゥを守りきれるのか…。
まず舞台背景に個人的に親しみがあったので、あ~この雰囲気!懐かしい!と思い出に浸りながら観ることが出来ました。
作画…はちょっと古風?で懐かしい香りが…。若い人には好き嫌いが別れるかも?
声…声優を使ってなかったのが凄く残念。最後まで違和感が拭えなかった。
音楽…不気味なものが多くてあまり良い気分はしませんでした。
{netabare}
クゥと康一が川で遊ぶシーンは、いかにも”ひと夏の思い出”で、観ていて心が和みました。
犬のオッサン…声が渋い‥笑
-- オッサンには前主人の男の子とすごく仲が良かったけど学校でイジメを受けたことにより心が荒み、憂さ晴らしとしてその標的がオッサンへ。それに耐えきれず野良犬へ… --
僅かに残った人間への希望を康一に委ねることが出来たのは康一が前主人のまだ心が荒れる前の小さい頃に似ていたからなのかな。
そんな背景があったことが切なくて…
オッサンはクゥに「人間の心は突然簡単に変わってしまう」と悲しげに胸の内を語る。
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クゥを隠しきれないでいた一家はついにマスコミやテレビ出演などを許すが、康一は徐々に有頂天になり、クゥの気持ちより変化したその環境に心が持っていかれ始めていた…。
クゥは父の腕を抱え、昔父と暮らしていた時のようなのどかで気を休めさせることが出来るような場所は此処には無いと、スタジオをオッサンと共に逃げ出す。そして何故か東京タワーに登り始める
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この辺から様子が狂いだした…
まず、いい大人が皆が皆して追いかけるか?ということ。
いくら有名だからってあれは大げさ過ぎるし、ちょっと人間というものを酷く描き過ぎじゃないのかなと思った。
そしてオッサンが轢かれた後の扱いが酷い。
助けようとしたり安否を確認する人が一人も居ないし、それはないだろ~!と突っ込んでしまいました。
そして”放置”…。クゥがタワーから降りるまで放置…。
心無い人間を描きたいのか知らないけど、それにしては酷かった。
そもそもオッサンを殺す意味ってなんだろう‥??
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クゥはその後家に届いた一通のハガキを見て同族が書いたものだと確信。
康一をクゥの気持ちを尊重しクゥを箱に入れ配送するためコンビニに届け‥
箱はそのまま沖縄へ行き、同族である鬼(っぽい?)とひっそり暮らしていく。
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クゥと一家、一度は裂かれそうになったけれど一家から受けた愛が
過去に受けた人間への恨みを浄化してくれたのかな…。
クゥにとって良い終わりだったのはとりあえずホッとしました。
人間への印象の悪さと(それに加えて不気味な音楽…)所々感情が伝わってこなかったというのと、犬のオッサンが死んだ事が本当に残念…これでかなり評価が下がってしまいました(泣)
{/netabare}