101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
凍えそうな季節に君は愛をどーこー云うの?
おっと失礼w歌を間違えましたw
ここは雪だるまを作りましょう♪
{netabare} にんじん{/netabare}も忘れずにねw
戯言はさておきw
一言で言うと本作は偏屈なこだわりを溶かしてくれるディズニーアニメ。
私も本作で色んな物を溶かされました。
実は本作を観たのはつい最近。
本当は公開前に映画館でPV観た時から気になっていたのですが、
その時、こだわってしまったのは日本の公開時期への疑問。
欧米ではクリスマス、ホリデーシーズンに向けて11月公開だったのに、
日本では劇中歌他、大人でも鑑賞できる日本語ミュージカル実現のための
翻訳へのこだわりもあってか、翌年3月へ公開ずれ込み。
どーせなら、トナカイや雪だるまが元気な寒い時期に氷の城を楽しみたい。
などと、あれこれ理由を付けて鑑賞見送り。
そうこうしているうちに映画は空前の大ヒット。
すると今度はみんなが騒いでいるうちは観たくないという天邪鬼が発動w
そんな天邪鬼にもブームは波及する物で、
主題歌、挿入歌は未見の私でも覚えてしまうくらい巷でヘビーローテーションw
ネタばらしな歌の記憶が鮮明なうちは鑑賞は止めておこうと、
一冬、二冬と鑑賞のタイミングを逃して行きましたw
で、ようやく私の鑑賞の気運が高まったのは今年になってから。
ディズニーアニメ映画『ズートピア』を劇場鑑賞後、
ふと、ありのままの『アナ雪』からありのままじゃいられない『ズートピア』へ……。
という主旨のニュース記事を目にして、自分も比較してウンチクを垂れたくなったからw
まったくもって不純な鑑賞動機w
で、この冬、実際に本作を観てみたら、
そんな比較もほぼ的外れだと気が付きましたw
むしろ{netabare} 『アナ雪』で自分を決めつけ、殻に閉じこもる心を溶かして、
『ズートピア』で解き放つ。同じベクトルの発展系といった感じ。
例えば本作の雪だるまみたいに身体溶解も恐れず、
真夏のバカンスに憧れるような無茶な奴が
多数棲息しているのが『ズートピア』なのだと思います。{/netabare}
その記事を書いた人は恐らく両作のPVしか観ていない。
もしくは主題歌しか聴いてなかったものと思われますw
まぁ……そんな記事にまんまと釣られる私も私ですがw
もっと言えば、本作は別に冬に特化したお話でもありませんでした。
本作は{netabare}来ているはず夏を取り戻すための物語でもあります。{/netabare}
冬が終わり、夏が近付いて来る時期、
例えば春から初夏にかけて観るのも一興だと思われます。
……何だ、結局、素直に日本公開時期に劇場鑑賞すれば良かったんじゃないかw
本作は高所から孤独に思索に耽るタイプの作品ではないと思います。
扉を開いて広場に集まって、みんなで歌って踊って、ノッてしまう。
楽しさの共有も含めて満喫する娯楽作品なのだと思います。
ブームには取りあえず乗っておくべきだ。
寒気が厳しさを増す冬の一時……、
リズムよく躍動する本作のキャラクターたちを眺めながら、
自室で一人、後悔と反省の中、物思いに耽る尊氏なのでしたw