血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
燃えカスなんて残らない…後に残るのは、真っ白な灰だけだ。
昭和の超名作ですね!
1の作画は80年代という時代を考慮しても厳しいものがあるとは思いましたが…。
この2は本当に素晴らしいですね!
早い話が、一匹狼のごとき野獣のような男が、拳闘の世界を行く生き様を記したアニメなのですが…。
1で{netabare}少年院にぶち込まれたジョーがライバルの力石と出会い、プロボクシングの世界に引き込まれていく。
その戦いの過程でジョーが成長していくわけですが…。
今まで荒々しさしかなかった獣が、ドヤ街の人の温もりに触れて心情を吐露する所とか、獣のような野性を持ちながらもハッキリと変わっていく過程があり、その描写が何とも良かったですね。
ひたすらに熱く渋く、泥にまみれた戦いも魅力にあふれていましたが、何より減量の凄絶さや
あの戦いの結末があまりにも凄すぎて、スポ根などという枠では語り切れない程の魅力がありましたね。
惜しむらくはこの2が力石戦後から始まった事ですね…。
贅沢な物言いかもしれませんが、あの戦いとジョーの成長過程を、高水準な作画で見ていたかったと思いました。{/netabare}
2は力石戦後から始まり、ここから作り直したので急に作画が良くなるわけですが…。
{netabare}1の戦いでのトラウマを乗り越える所、過酷な減量を乗り越えて立ち向かった金竜飛戦、そして世界戦からあの結末へと……。{/netabare}
いや、本当に素晴らしかった。懐古厨だとか、作画がどうとかそういう事を抜きにしても言葉にしようがないほどの作品でした。
一つだけ難点を挙げると{netabare}ハリマオ戦の動きが滅茶苦茶すぎて物理法則を無視しちゃってる点でしたが…。まあ、そこはハリマオだからとしか言いようがないですw{/netabare}
これを考慮しても、スポーツアニメの最高峰と言っていい作品なのは間違いないでしょう。
ストーリーを多少知ってるなら2から見てみてもいいですが、予備知識が皆無なら、作画が多少厳しいですが1から見てみましょう。今の時代にはない凄みが感じられますよ。