剣道部 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
バラエティパックアニメ
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
予告編を観ていて楽しみにしていたアニメ。第二次世界対戦を下敷きにしているようですが、こういう作品を観る場合、私は完全に「ファンタジー」として観るよう心がけています。
「戦争」という、複雑怪奇で様々な思想や思惑、悲劇があった世界を、私のような浅学菲才の身で猛々しく語るのは無理があるし、少々恐ろしくも思うので。まあだから、歴史的な背景などに詳しい方のレビューは、とても勉強になりますね♪
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
アニオリ作品ということですが、実に王道。というか、様々な創作物で観たぞっていう展開や台詞を小さく小さく積み重ねて、大きなストーリーを作っているって感じ。お菓子のバラエティパック(様々な既製品の詰め合わせ)のような作品、てのはそういうことです(だからダメとは思いません)。
戦闘シーンは格好良かったです。中世ヨーロッパの世界観好きとしては、近代兵器にランスがブスブスぶっ刺さっていく様は痛快でした。「GATE 自衛隊~」の敵方(帝国側)にイゼッタがいたら面白かったかもw
全体としては、ガッツリ「戦場のヴァルキュリア」っぽかったですねw
国名等をメッチャ分かりやすくアレンジしているのは、視聴者の様々な議論を呼びたかったからかな。まあ、前述しているように、私は意識的にファンタジーと割りきって観ているのでどっちでも良かったと思ってたんですけどね。
ただ、そういった事柄やら、核を意識した兵器を出すあたり、なんか、視聴者の神経を逆撫でし、煽ってやろうという炎上商法にしか思えなかった。そういうやり口は、正直、好きではないですね。
単純に、「逆、戦国自衛隊」として、エンタメ作品として、十分に良かったと思います。そこで満足してくれてればな~と、やや残念な気分になりました。
ラストは、「ガンダム08小隊」を思わせる展開。まあ、死ぬわけはないと思っていたけど、あとどのくらい寿命が残っているのかとか考えると、単純に「ハッピーエンドだわ~い♪」とはなれない。
こういうラストにしたいのなら、魔石を使うリスクをはっきりと「寿命」にしない方が良かったのでは? 「命を削る」「それ相応の代償が必要」「死ぬかも」くらいでぼやかしておけば、「ああ代償で歩けなくなったのか。悲しいけど、生きていてくれて良かった」になった気もする。
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
いわゆるローファンタジー。作画はかなり気合い入ってる。大国の争いに翻弄される小国を救う一人の英雄なんて……大好物じゃないですか! 圧倒的なエンタメ方面に流れるのか、はたまた群像劇方面に流れるのか、期待大の1話目ですな♪
2話目
ここで1話の列車内でフィーネが銃を撃てなかったことが伏線になるわけですね。ん? 敗残兵が森の中を歩くシーン、違和感が。背景から浮いてる感じする。
3話目
なんかこう、「戦場のヴァルキュリア」だなw この時代にファンネルは強すぎるw 魔法で出来ること、出来ないことがあり、戦闘シーンは単純に楽しい!
ただ、評価は分かれそうだな。この作品に戦争のリアルを求めていた層にとっては、どっちらけですね。
4話目
この作品に、エロ要素って必要ですか? 世界制覇っすか? 壮大なファンタジーになってきましたね。
5話目
多少、知略戦の様相も。ふむ、魔法を演出するとは、なかなか面白い試みですね。最高気密、ユルユルやん(汗) まあ、場所が限定されるのは痛いけど、レイライン上に防衛線を引いて、それ以外は放棄すれば良いだけじゃないの?
6話目
なんかこのクダリ、「それでも世界は美しい」で観たぞw ヨナスの流れ、これは予想外。作風的にそこまでやるとは思わなかったな。でも、行動が軽率では? それこそ拷問でも脅しでも何でもやって、情報漏洩の程度を確認すべきでは?
7話目
迫力ある戦闘シーン。ナイスエンタメ。
8話目
う~ん、ラブコメの波動がw 哀しき恋の話。もうちょい、ビアンカとリッケルトの仲を深めてからでも良かったが、尺的に厳しいか。百合的な意味ではなくて、そろそろフィーネの格好良い所が観たいな。
9話目
魔女vs魔女。いよいよ「戦場のヴァルキュリア」ですねw 数年でクローン人間作れるなんて、現代以上の科学技術。クローンで記憶までは再生できないと思うけど、そのへんは、イゼッタの血を飲んだことで魂的なナニかが定着したとか、そんな感じ?
10話目
だがそれがいいw イゼッタが目覚めるシーンは、2話のフィーネと逆の立場ですね。なんかこう、ゴジラのようだな。いや、エヴァか?
11話目
魔石のことをちゃんと説明したのは、ミュラーなりの誠意だね。騙して使わせるって手段もあったわけですし。ここで核をもってくるあたり、なんだろう、無駄に視聴者の神経を逆撫でする行為にしか思えない。
12話目
ミュラーの死に様は……切ない。ヨナスのこと、後悔していたのですね。このように、登場人物を殺す際は、しっかり扱うことが大切ですね。イゼッタにはイゼッタの戦場が、フィーネにはフィーネの戦場がある。「ガンダムW」の「ヒイロ」と「リリーナ」のようですね。魔法そのものを無くす(レイラインから魔力が無くなって自然とかは大丈夫なの?とかは気になるけど)……終末のイゼッタというタイトル回収は見事でした。
{/netabare}