おかむ さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
頭を空っぽにして楽しめるアニメ
物語的には正直意味不明としか云えない。
これは良い意味でも悪い意味でもである。
と云うのも半額弁当争奪戦に主人公が飛び込んでいく、という内容はおよそ常人には理解出来ない内容だと思うからである。
だがギャグ、萌えシーンなどは高いレベルで展開されていると云える。
また意図しているのかは不明だが、二つ名や格闘ゲームネタなどは思わずくすりとしてしまう。
そういった点から、頭を空っぽにして楽しめるアニメと題して作品を評価した。
声優に関しては画と声の違和感もほとんど感じられず、好演も目立った。
特に白粉花役を演じた悠木碧のホモ小説執筆シーンが個人的にベストアクティング。
キャラはメインから敵、脇に至るまで実に特徴的で印象に残る。
作画も板垣伸監督だけあってアクションシーンは高品質であった。
何よりも特徴的であったのが、弁当の作画。
専用の作画監督を採用するなど、見ていて実際に美味しさを感じられる魅力的な作画になっていた。
それ以外のシーンも高い品質になっていたが、原作イラストと比べるとやや見劣りすると云える。
音楽についても素晴らしいの一言。
音響監督は売れっ子の明田川仁。
音楽を担当した岩崎琢に至ってはハズレが無いのではないだろうか。
オープニングは作品を見事に表現しつつ、熱い気持ちでストーリーへと入っていける名曲。
また挿入歌として舞台となるスーパーを意識した曲が用いられ、熱いやり取りにシュールな色を添えている。
音楽、声優については2011年秋アニメでも屈指の作品として耳を楽しませてくれるのではないだろうか。
是非、頭を空っぽにしてのご視聴をお薦めしたい。
