オヤジですがなにか さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
鬱系魔法少女を生み出した罪
※☆を見ていただければわかる通り、この作品は好きです。
初めて「セリフで」気持ち悪いと思った作品。
白いマスコット!
お前だよ、お前!
いや、お前いないとこの話は全くもって意味を持たないんだけどさ。
※「気持ち悪い=生理的に受け付けなかった」と思ってください。
多種多様な価値観を極端に表すとこうなるんだろうなぁ……
「わけがわからないよ。」
このセリフがこの作品を象徴していると個人的に思います。
この白いマスコットが{netabare}人間的だったら、凡庸な作品で終わったであろうことは想像に難くないんです。
「願いを叶える」ことを餌に「魔法少女として戦うこと」を「契約」するQB。
しかも、リスクの話はほとんどなし。QBからすれば、当然のことだから八しょっているのだろうけど。
そして、QBの「魔法少女は死ぬことがあっても仕方ないよね」という、無感情な価値観と少女たちの「誰かが死ぬのは悲しいし、自分も死にたくないけれどそれよりも叶えたい願いがあるから戦う」というある種矛盾した感情の対比。
{/netabare}
これがこの作品を名作足らしめているんだと思います。
間違いなくアニメ史に衝撃を与えた作品ですが、同時に安易な「鬱系魔法少女」量産を促してしまったのは罪であると言えるでしょう。