ピピン林檎 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
見る時期を逸したらしい、かっての衝撃的な問題作(多分)
パソコンが一般家庭に広く普及する少し前の 1998年6-9月の制作・放送アニメということで、当時は非常に斬新で衝撃的な内容だったのだろう、と推測します。
ただ、無線LANとかWi-Fiとか(※技術的なことはよく分かりませんが)が一般家庭でも当たり前になって早や数年が経つ現在、「ワイヤードの神」(※「有線」WIRED と「奇妙な」WIERD を掛けているらしい)といわれてもなあ(遠い目)。
・・・ということで、私には本作は、
(1) 作品世界の設定や一話一話の脚本に色々と工夫を感じるものの、今の作品に慣れた目で見ると、それらも結局は陳腐で奇を衒(てら)っただけのものにしか思えず、
(2) そのために、全体シナリオも陳腐な内容に終始しているように見えてしまい、
(3) さらに、ヒロインの描かれ方についても、平凡な女子中学生というキャラクター設定としてはこれで正解なのかも知れませんが、共感できたり逆に反感を持ったり、といった感情的な入れ込みを感じるには至らない、
・・・色々な点で残念な作品、という感想になってしまいました。
かっての「衝撃的な問題作・異色作」も、視聴する時期を逸するとこういう感想にしかならない、という良い例かも。
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回
============ serial experiments lain (1998年7-9月) ===========
{netabare}LAYER:1 WEIRD ☆
LAYER:2 GIRLS ☆
LAYER:3 PSYCHE ☆
LAYER:4 RELIGION ★ 玲音の変容
LAYER:5 DISTORTION ☆ 預言、ネットには神が存在する?
LAYER:6 KIDS ★ リアル世界での異変、ポジスン教授との対話、knights
LAYER:7 SOCIETY ★ ワイヤードのlain、リアル世界でのlain出現
LAYER:8 RUMORS ★ もう一人のlain
LAYER:9 PROTOCOL ☆ 橘総研、デート ※エイリアンの話が唐突で演出も稚拙×
LAYER:10 LOVE ★ 学校での異変、家族ごっこの終わり、knights壊滅、ワイヤードの神
LAYER:11 INFORNOGRAPHY ☆ 開き直った玲音、ありすの戸惑い ※前半は過去シーンの使い回し×
LAYER:12 LANDSCAPE ☆ 肉体をもったソフトウェア、ワイヤードの神への反逆
LAYER:13 EGO ☆ リアル世界から消えた玲音{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)8、×(疑問回)0 ※個人評価 × 3.4