101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
蘇るクリスマス・イヴ
原作恋愛ゲームは未プレイ。
『アマガミ』に本気でハマっているファンたちを見ていると、
尊氏は己の紳士としての修行不足を痛感しますw
『アマガミ』を極めし賢者達のゲームやアニメの感想などを伺っていると、
萌えとか、高評価とか、そんな次元じゃもはや語れない。
何か、もうヒロインと完全に恋に落ちてしまっています。
本作のヒロインたちもまたギャルゲーらしく、
男子が妄想した理想像であり、
男子の脳内で消化される非実在少女の範ちゅうだと思われます。
一部の賢者たちが熱弁するようなリアルな女の子の存在は、
残念ながら低レベル紳士の私にはあまり感じ取ることはできません。
( {netabare} 突如、耳たぶに噛み付いてくる女悪友とか、
甘噛みしてくる妹とか流石にいないと思いますしw{/netabare})
ただ、本作は非常にフェチだなと思います。
女の子の身体各部位やそそる仕草に対する紳士の探究心。
それらに導き出された表現、シチュエーションは、
変態的なレベルにまで高められていますw
({netabare}女の子の膝の裏にキスしたことがある紳士って
現実世界にどれくらいいるのでしょうw{/netabare})
だから、本作はリアルな恋愛を描いている気はしないのですが、
各種フェチな描写に穿たれた穴に頭を突っ込み、
没入することで、ヒロインにリアルに恋してしまう、
甘美な秘境に旅立つことができるに違いない。
そんな期待と警戒が入り混じった浮遊感を覚えずにはいられないのですw
この辺りは、感性の問題と言うより、
尊氏が二次元の美少女を嫁と妄想する決意ができるか。
清水の舞台から飛び降りることができるのか。
勇気の問題なのだと思いますw
本作は、訳あってクリスマスと恋愛に臆病になった主人公男子と
女の子たちのイヴに向けて熱くなっていく冬の恋の芽生えを描く、
広義のクリスマスアニメ。
シナリオ構成は基本各ヒロイン攻略ルートごとに
各四話のエピソードで同じ時期を繰り返すオムニバス方式。
つまり、攻略ヒロインの数だけ甘いクリスマスイヴが何度もやって来る!ヾ(o≧∀≦o)ノ゙
しかも、舞台となる高校は創設由来の関係でイヴに学園祭をやるノリの良さ!
さらに、円盤最終巻収録の追加話{netabare}妹編は最後、森島先輩による一話予告というループへの誘いで締めくくられる!{/netabare}
クリスマスも恋バナも永久に不滅なのであります!
私が好きな……と言うより、恋に落ちる危険を一番感じたエピソードは七咲逢編。
あとは絢辻詞編や森島はるか編や棚町薫編辺りにもグラリと来ました。
どうやら尊氏は、守りより攻め。
広義の“かわいがり”を仕掛けてくる女の子に骨抜きにされる傾向にあるようですw
お話として意外と面白かったのは{netabare}上崎裡沙編。
徹底したストーキングからのフラグクラッシャーぶり……お見事でしたw{/netabare}
反面、不満だったのは中多紗江編。
キャラやシナリオはいいのですが、
演出で多用されたナレーションが邪魔でした。
ヤバイ!この娘と恋に落ちるかもしれない!?
とドキドキして、気持ちよく妄想の深穴を掘りそうになった所で、差し挟まれる解説。
夢に落ちそうになっている頬をペチペチ叩かれるみたいで興ざめでした。
不本意なのでもしも原作ゲームをプレイする機会があれば、
真っ先に紗江ちゃんを攻略してリベンジしたいです。
本作で何度も甘いクリスマスシーズンをループしても
二次元の恋に臆病なままの尊氏w
果たして尊氏が二次元ヒロインと恋に落ちることなどあるのでしょうか?
確証が持てないまま、この尊氏、懲りずに、
来年一月放送開始予定の『セイレン』視聴に挑む覚悟でありますw