N0TT0N さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
マッドなサイエンスとマットなCG
いきなり作画(CG)が印象的で最後まで気になる感じがあります。
印象としてはゾンビとか出てくるちょっと古いポリゴンゲームのキャラみたいなCGに見えます。
服なんか身体に貼り付いてるみたいで質感がチグハグと言わざるを得ません。全体的にマットなのっぺり感があります。ですが、荒い訳ではなく、背景など非常に丁寧に作られているとおもいます。水の表現なんかなかなかの本気度です。
表情というか、所謂キャラの感情表現がちょっと不自然な感じもありました。というかぶっちゃけここが最も引っかかる部分です。
キャラでいえば主人公や母親より、むしろその他のキャラの方が良かったように思います。
…という部分がありつつクライマックスとかエンドロールに挿入されてるアニメーション、あとエンディング曲、つまり後半部分はそれを補って余りある感じでした。
特にクライマックス部分は必見といえます。それもこのCGであるからこその見応えあるクライマックスです。正直この部分の映像表現にはかなりシビれました。
設定は結構面白いですし、上手く構成されています。全員の目的がある1点で絡まっていてそれを巡る攻防(欲望、利益、愛情といった違いはあれど…)があるわけですが、主人公に魅力を感じないのが返す返すも残念な点です。というか、放置できないくらい重大な主人公の過去が、全くといっていいほど触れられていません。それについては全力で突っ込まざるを得ないです。
結論としては普通ではない、まあまあの部分がほぼ皆無な作品です。残念な点と必見と思える点で構成されたなんとも言い難い作品です。50分程度の作品なので、プラス1本枠で視聴してみるのもいいかもしれません。
以上です(・ω・)∩